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2025年2月4日(火)《GB》
《節分も終わりましたので次はバレンタインデーですね。『鶴屋』で2025バレンタインスクエア開催中》
【戦士鍛錬場:原田 伸・本田 隆・森下 蘭・相田 隆明・名取 絢・池本 由紀】
「そう言えばもうすぐバレンタインだもんね」
「いや、バレンタイン用じゃなくて自分で食べるように買ったんだよ」
頭に思い浮かんだことを原田 伸が口にしたが、それを聞いた池本 由紀はその言葉を否定した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。アーニャがんばるます部隊とただ結果のみが真実部隊は朝から合同で鍛錬を行っており、現在は模擬戦を終えた後の休憩中である。最近の池本の趣味は手作りチョコレートを作ることであり、そのために結構高価な道具を取り揃えている。その話を聞いた原田がその目的を類推したが、単にチョコレート大好きな池本が自分が納得できるチョコレートを作っているものであり、そのような無粋な理由ではないのである。
「バレンタインかー。忘れてたな」
「私も忘れてた。チョコ買いに行かないとね」
大事なイベントのことをすっかり忘れていた森下 蘭と名取 絢がこのように言葉を述べる。忘れていたということはバレンタインデーを意識していなかったということであり、2人にとってあまり大事なイベントではないということなのであろう。ただ、冒険者組織では毎日たくさんの人と出会い、普段からお世話になっているので、たくさんの義理チョコの準備をしておかないといけないのだ。
「由紀はどうするのー、手作り渡す?」
「いや、渡す分は買いに行く」
自分で作ったチョコを渡すのかについて名取が質問し、それに池本は否定的な言葉を返す。チョコレートを自作するのはあくまで自分のためであり、人に食べてもらう用ではないのである。
「今度の土曜日にでも買いに行こうか。どうする、蘭も一緒に行く?」
「そうね。一緒に行こうかな。水無たちともいくかもだけど」
チョコの仕入れについて名取が土曜日に買いに行くことを提案する。この提案には池本は一緒に行くという意味が込められており、森下のについては一緒に行くかどうかを確認する。そしてこの言葉に賛成の返事を返したので、次の土曜日に一緒に『鶴屋』に行くことが決まったのであった。