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2024年11月4日(月)《GB》

《JBC2歳優駿の馬紹介。若い日はみな何かができるエイシンキャプテン。おっさんしかわからんぞ》
【佐賀競馬:富田 正継・前田 綺羅・大塚 陽菜・原田 祐一・桑野 絵梨花】
テンテンテテン♪テテンテテンテテン♪
「久しぶりに聞いたなこの音楽」
 場内に流れるお馴染みの音楽を聴きながら富田 正継は思わず言葉を漏らした。ここは『佐賀競馬』。本日は日本競馬ダートの祭典JBC(ジャパンブリダーズカップ)が行われている。この祭典は毎年1回この時期に行われるのであるが、地方競馬場を持ち回りで開催されており、今年はそれが佐賀競馬場で初めて開催されているのである。以前は九州にも複数の競馬場があったが、現在はJRAの小倉競馬場と地方競馬の佐賀競馬場の2場となっている。その小倉競馬でも重賞レースはGⅢレベルまでしか行われないので、九州でGIレベル(正確にはJpn I)のレースが行われることは九州競馬ファンの夢とも言えるのである。ちなみに競馬以外の公営競技である競艇や競輪、オートレースは九州ではGIや SGが行われている。
「すごい、人が沢山いる」
「競馬場って初めてきたけど何かすごい」
 場内を闊歩しながら前田 綺羅が漏らした言葉に桑野 絵梨花が感想を続ける。今日の佐賀競馬来場については元々富田と原田 祐一が2人で来るはずだったのだが、何かの弾みで今日佐賀競馬で大レースがあるので行く予定だという話になり、前田と大塚 陽菜、そして桑野も一緒に行きたいという話になったのである。なので本日はこのメンバーで佐賀競馬を訪れている。とはいえ前田と大塚、桑野は競馬についての知識はほぼ0に近いのである。お昼過ぎに熊本を出たのですでにレースは始まっているが、本日のメインであるJBCの3レースは9R〜11Rなので、それには余裕で間に合っているのである。
「じゃあのんびりと予想しますかね」
 こう言いながら富田が日刊スポーツを広げ、原田も九州スポーツを広げる。そしてまずは9RのJBCレディスクラシックを予想する。一緒に来た3人は特に予想には興味がないので、初めてくる、そして二度と来ないかもしれない佐賀競馬場を隅から隅まで歩き回って記念にたくさんの写真を撮るのであった。

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