1996年9月23日(月)《BN》
【三井グリーンランド:前野 諭子・雨宮 英利香・杉谷 勝之・金谷 達矢・関川 広行・鬼塚 茉莉花】
「そろそろ帰りましょうか」
「そうだね。丁度良い頃合いだな」
大きく背伸びをしながら発した前野 諭子の言葉を聞いて、金谷 達矢が返事を返した。ここは遊園地『三井グリーンランド』。本日は秋分の日であり、親子連れをを含め、たくさんの客で賑わっている。この歌は星の道しるべ部隊のメンバー達は、先週の探索終わりで、本日遊びに行くことを約束しており、朝から赤門前に集合し、杉谷 勝之の車でここにやってきたのである。遊園地内ではアトラクションの好みもあるので、いくつかのグループに分かれたり、一緒に行動したりしつつ楽しい時間を過ごす。そして昼食は園内のレストランで食し、その後もいくつかのアトラクションを回って現在16時ぐらいの時間になっているのである。
「晩御飯どうする?」
「戻りながらか黒髪戻ってから軽く1杯でもいいんじゃないかな」
帰ることについては全員が賛成しているが、時間的に夕食が気になり関川 広行が声を上げると、それに鬼塚 茉莉花が返事を返した。とりあえず車で黒髪に向かいながら途中のどこかで食べるのも良し、黒髪についてから軽く飲みに行くのも良いんじゃ無いかとの提案である。この意見についても全員異論はないので、このまま歩いて出口から出て駐車場へと向かう。そして車に乗り込み黒髪へと向かったのであるが、運転手の杉谷と助手席の雨宮 英利香以外は疲労感からかすぐに寝落ちしてしまったようである。それをみて雨宮は大きくため息をつく。
「杉谷くんごめんねー」
「いや、大丈夫っすよ。雨宮さんも眠いなら寝ててもいいよ」
こう言って鼻歌を歌いながら運転をしている杉谷を見て、また軽くため息をついた雨宮は、黒髪に到着するまで杉谷が眠くならないように、ずっと話しかけることを続けたのであった。
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