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1996年10月30日(水)《BN》

【新迷宮:華撃団Ⅱ部隊】
「我は異質なるもの・・・」
 出現したボスが言葉を発し、その言葉を話終えたタイミングで部隊の4人の行動が制限された。ここは新迷宮。華撃団Ⅱ部隊は地下2階を訪れており、現在ボスである変わったヘルメットをかぶった男との戦闘を開始したのである。このボス戦では戦闘開始とともに部隊の6人中4人が動けなくなるという現象が起きる。今回は戦闘開始と共に動けるのが戦士の山下 茜と魔術師の松島 明日香であった。
「上田さん、お願いします」
「やってるやってるー」
 大きな声で松島が声を上げて、それを聞いた上田 大地が返事を返した。この部屋には今山下が相手にしている亜獣以外に見えない亜獣がもう1対存在している。その亜獣を罠解除士の上田は体が動かないまでもどこにいるのかを探知しているのである。場所さえわかれば松島の攻撃呪文で倒すことが出来、その後は全員動くことできるようになるのだ。
「左奥隅です!」
「TNT爆発」
 透明な亜獣の位置を探知した上田の声を聞いて、松島がTNT爆発の呪文を唱える。呪文が発動すると、亜獣の咆哮が聞こえ、全員の体が動くようになった。
「良し、あとは倒すだけだ。全力で行くよ!」
 全員に指示を出した後、戦士の大島 めぐみと江良 涼子は亜獣に向かっていく。そして戦士3人の攻撃と、僧侶の高田 信ニと松島の攻撃呪文によって亜獣の体力は削られていき、程なく消滅さえることに成功した。
「物質回収します」
 戦闘終了のタイミングで上田が物質回収を始める。そして戦士3人は高田に回復を依頼した。この後、回収と回復を終えた隊員達は、今日はこれで探索を終了することにし、迷宮を後にする。そして地下2階ボスを無事に倒せた記念として、『南地区レストラン』で一緒にランチを食べることにしたのである。ちなみに今日の食事代は体調の大島の奢りとなった。

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