1997年1月10日(金)《BN》
【スタジオ:富田 剛・本田 仁】
「富田さんポーションとっていいですよ」
体力満タンのエルフを使用している本田 仁がこう口にしたので、富田 剛は体力がかなり減っているシーフをスライディングさせながらポーションをゲットした。ここは午後の時間のゲームセンター『スタジオ』。たくさんのゲーマーたちで今日も店内は大盛況である。本日午前中は鍛錬場で鍛錬を行った本田であるが、昼食は『北食2階』で富田と一緒に食べて、そのまま『スタジオ』にやってきたのである。富田も本田も対戦格闘ゲームが大好きなので、いろいろな対戦ゲームを順番にプレイする。ストリートファイターEX、ストリートファイターゼロ2、キングオブファイターズ96、バーチャファイター3、X-MEN VS STREET FIGHTERなど昨年から稼働している台を遊び尽くす。また、結局ストⅡXは大好きなので、これに一番時間をかけているのは間違いない。
「そろそろ対戦も飽きたな」
「別のゲームしますか」
結構な時間を対戦格闘ゲームに費やしたので、そろそろ違うタイプのゲームを選択する。そして何をプレイするか少しだけ悩んだ結果ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスラタをプレイすることにしたのだ。このゲームは横スクロールアクションゲームであり、D&Dシリーズの2作目である。お金を投入してプレイボタンを押すと、1P側の富田がシーフ、2P側の本田がエルフを選択してゲームをスタートした。相変わらず根本的なゲームのうまさが違うので、基本的に本田がメインで進めていき、富田はそれのサポートをするという役回りになる。それであっても攻撃を喰らう割合は富田の方が多いので、回復などは基本的に富田が回収することとなるのである。
「さて、ラスボスですね」
画面に暗黒地龍シンが出現し、ラストバトルとなる。物理攻撃や火球攻撃、ブレス攻撃を加えてくるシンに対して本田がメインで攻撃を加え、富田は基本逃げ回っている。そしてシンの体力ゲージが少なくなり、最後はエルフの攻撃魔法によってシンの体力は0になり、ゲームクリアとなった。そしてお茶を飲みながら感動のエンディングを見た後で、2人はゆっくりと席を立ったのであった。