1998年10月19日（月）

【罠解除士鍛錬場：滝川　亜香佳・宮本　紳・飯島　志保・村田　恋歌】
「では先週1週間いろいろ話を聞いた上で、編成はこのようになります」
　こう発言した後、滝川　亜香佳が大きめの模造紙を壁に貼り付けた。ここは午前中の罠解除士鍛錬場。本日もたくさんの罠解除士が鍛錬を行っている。先月話し合っていた師匠制度について、先週1週間師匠側と弟子側にヒアリングを行い、土日で検討した結果を滝川が表にまとめて来たのである。
「師匠と言っても別にいつも一緒にいないといけない訳ではないし、困った時に頼ってもらう相手と考えていただければいいです。師匠側は定期的に能力を確認して、過不足あれば指摘するようにしてください」
　ある程度説明は行っていたが、ここで再度簡単な説明を行う。ただ、罠解除士たちは模造紙に書いてある文字が気になっており、滝川の話は聞き流しているようだ。
沖本　蓮香
└18期　廣瀬　大介
└19期　笹井　紀夫
森下　翼
└18期　川原　真美
└19期　高村　佳子
宮本　紳
└18期　飯島　志保
└19期　村田　恋歌
前島　瑠衣
└18期　小田　直樹
└19期　出村　公彦
長内　泰大
└18期　竹田　敦
└19期　中津　明日菜
「宮本さん。よろしくお願いします」
　声を掛けられて振り返ると、飯島と村田が笑顔でこちらを見つめている。宮本は軽く頷くことで返事とし、また模造紙がある方向に向きを変えた。全く動揺した様子を見せない宮本だが、実はかなり動揺していた。飯島も村田も圧倒的な美少女であり、この2人を自分が今後指導しないといけないのだ。いろいろ考えないといけないが、とりあえず今は考えない様にして、ポーカーフェイスを維持したのである。