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2024年10月3日(木)《GB》

《Re:ゼロ3期の1話見ました。ほのぼのした雰囲気でこんなだっけと思ってたら最後はRe:ゼロでした》
【戦士試験場:三嶋 雪奈・川崎 健介・桑野 絵梨花】
「何だ川崎くん居るんだったら私いらないんじゃ?」
「いやいや、手伝ってくださいよ」
 疑問の表情を浮かべて発した桑野 絵梨花の言葉を聞いて、川崎 健介が笑いながら返事を返した。ここは戦士試験場。本日は71期生2次試験の2日目であり、本日から各職業に分かれて実際の実技試験が行われる。戦士志願者30名は朝から全員集合しており、三嶋 雪奈がスケジュールを発表した後、あらかじめ決められた相手と順次模擬戦を行っている。今月から戦士長官となった三嶋は全てが初めての経験であり、1人で試験官を務めるのは厳しいと考えられていた。そこで、先月出向となった元教官の桑野が、とりあえず2次試験が終わるまではお手伝いをする話でまとまっていたのである。ただ、実際蓋を開けてみると先月冒険者を引退した川崎が戦士長官補佐になっており、試験監督が三嶋1人ではないことが判明したのだ。桑野は桑野で今月からゲーム&喫茶『AXIS』の社員になっているので、わざわざシフトを調整してもらって手伝いに来ているのである。だが、2人いるのであれば調整は不要だったのではないかと考えたのである。
「2人とも素人なんですよ」
 人数的には2人だが、2人ともが10月から教官となったばかりでる。試験のノウハウなども全く持っていないので、桑野に頼るところが大きいのだ。
「2人いれば諸葛亮の知恵って言いますよ」
「3人ですよ。桑野さん」
 軽くため息をつきながら桑野があることわざを口にし、それの間違いについて川崎が指摘する。
「冗談冗談。試験終わるまでは手伝うよ」
 軽く笑いながら桑野がこう口にしたので、三嶋と川崎は安心の表情を浮かべた。この後は各々模擬戦の様子を見て回り、受験者たちの動きを確認する。結果3人の評価が1番高かったのは初日のポイント最上位である秋野 康臣であった。

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