1998年8月22日(土)
【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「今日高校野球見ました?」
「見た見た。化け物やな」
乾杯の後で早速話題を上げた原田 公司の言葉に前田 法重が返事を返した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客がごった返している。前田カンパニーの面々もいつものように集合し、いつものように楽しくお酒を嗜んでいる。本日夏の甲子園大会決勝戦が行われており、横浜高校が京都成章高校を3対0で下し、優勝を決めている。また、横浜の松坂 大輔投手は京都成章をノーヒットノーランに抑えているのである。これで横浜は甲子園春夏連覇となる。
「間違いなくプロに行くでしょうけど、どこに行くでしょうね」
「広島には来ないな」
松坂投手の今後について大塚が話題を続け、それに前田が苦笑しながら答える。前田は広島カープのファンであるが、いわゆる甲子園でスターとなった選手がいきなり広島というチームに来ることはないと考えている。
「まあ横浜は取りに行くだろうね」
「後はどこだろう。出来れば巨人には言ってほしくないな」
ビールを飲み干した後で中島 一州が言葉を発して、それに中尾 智史が感想を述べる。ここでどれだけ話をしたところで今後どうなるかはわかるはずもなく、後日行われるドラフト会議まで結果はわからずしまいである。ただ、このように無駄な話をしながら飲むのもまた楽しからずやで、このような話を繰り返しながら今日も遅くまで飲むのであった。