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2024年9月30日(月)《GB》

《9月も今日で終わりで明日から10月です。最近疲れやすいので10月は体鍛えます。有言不実行》
【戦士鍛錬場:桑野 絵梨花・三嶋 雪奈・前田 法重・原田 公司・中尾 智史】
「えっと、お集まりの戦士の皆さん。本日を持って私桑野は教官職を引退します。今までありがとうございました」
 集まっている戦士たちの前で桑野 絵梨花は退職の挨拶をし、ペコリと頭を下げる。そのことを全く知らなかった戦士たちからは悲鳴の声が上がり、感謝の拍手の音が鍛錬場に響き渡った。ここは午前中の戦士鍛錬場。月曜日なので探索は行われておらず、ほとんどの戦士が鍛錬場にやってきている。そしてある程度鍛錬が一息ついたタイミングで、桑野が全戦士を集めて、先程の話を行ったのである。戦士鍛錬場全体にざわめきが起こったが、それに構わず桑野は話を続ける。
「そして、私の後任が三嶋ちゃんになります」
 こう紹介されたので、三嶋は一歩前に出て挨拶を行う。
「お久しぶりです。三嶋 雪奈です。52期生になります。60期が入った頃に引退したと思うので、それ以降の方は初めましてになります」
 こう話しながら戦士一人一人の顔を見つめてみる。知っている人が数人いるが、ほとんどが知らないメンバーであり、興味深く自分が見つめられているのに気づく。
「ということで、今後は三嶋ちゃんをよろしくお願いしますね」
 こう言って桑野が話をまとめに入る。すると後方から眺めていた最古参メンバーと目があったので、声をかけてみた。
「あのー、どなたか私と三嶋ちゃんにコメントをいただけないでしょうか」
 この言葉が自分たちに向けてだと気づいた前田 法重と原田 公司、中尾 智史はいきなりのことに少し動揺する。だがこのような場合に対応する担当は決まっているので、特に話し合うこともなく中尾が一歩前に出る。
「桑野さん。お疲れ様でした。桑野さんの模擬戦を初めてみた時の衝撃は今も覚えてますよ。これからも頑張ってください。三嶋さん。お久しぶりです。これから後進の育成を頑張ってください。何か手伝う事があれば原田さんが手伝うのでお気軽に声をかけてね」
「俺かいー」
 丁寧な挨拶の最後に原田の軽いツッコミが鍛錬場に響き渡る。この挨拶に対して桑野と三嶋が拍手で返したので、戦士全員も拍手を行い、鍛錬場は拍手の音で包まれたのであった。

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