見出し画像

1997年1月30日(木)《BN》

【戦士鍛錬場:和田 光一郎・安藤 正敏】
「改めて思うけど13期って女子レベル高いよな」
「間違いないね」
 休憩中でベンチに座っている和田 光一郎は鍛錬場全体を見渡しながら言葉を漏らし、それに安藤 正敏も同意の言葉を返した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。和田と安藤は先程まで模擬戦を行っており、現在は少し休憩中である。今も鍛錬場の各所で鍛錬や模擬戦が行われているが、なぜかルックスが高い女性は目立つものである。戦士にはたくさんの女性がいるが、その中でも目立っている数人のメンバーの13期比率が高いのは間違いないのである。
「なんさま飯島ちゃんだよな」
「反則級に可愛い」
 自分の考えるNo.1の名前を和田が口にし、安藤も賛同の声をあげる。現在の前冒険者の中でのルックスNo.1は飯島 桜でほぼ間違いないであろう。もちろん13期である。
「次は賛否分かれるかもだけど島田ちゃんかな」
「可愛いのは可愛いで正解」
 次に選んだのは同じ部隊の戦士で13期の島田 笠音だ。ルックスはかなり高いレベルで評価されるが、多少とっつきにくい性格と雰囲気のために全方位的な人気があるかといえばそうではない。だが熱狂的なファンもいるようである。
「この次は大接戦になるかな。でも13期で金森ちゃんでどうだろう」
「そうだねー、金森ちゃんも可愛いけど、ここで敢えて13期を外して夏姫さんに1票」
 3番目は接戦と話しつつ、金森 奈々を選んだ和田に対して、安藤は11期の上出 夏姫を指名した。正直この辺りになると好みの差で順位は入れ替わるのではっきりしたランキングは決め難い。やはり上2人が抜けているんだと改めて感じた2人であった。

いいなと思ったら応援しよう!