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1999年11月2日(火)

【戦士鍛錬場:大島 清吾・宮崎 桃・飯島 桜・藤井 淳紀・前村 亮二・福永 菜月】
「まだしばらくは地下3階っす」
「私らもそうなの。こればかりはね」
 模擬戦を終えた後、休憩のために一緒にベンチに歩きながら宮崎 桃が発した言葉を聞いて福永 菜月が返事を返した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。13期である>>1さん部隊の宮崎、大島 清吾、飯島 桜といつかは最強いつでも最強部隊の福永、藤井 淳紀、前村 亮二の6人は朝から一緒に鍛錬を行っており、相手を変えながら模擬戦を行っている。今の時間は宮崎と福永、大島と藤井、飯島と前村が模擬戦を行っており、休憩のために各自ベンチのある休憩所に戻っているところである。現在この2部隊は第2迷宮の地下3階を探索しており、いずれ地下4階に降りることになるが、まだその時ではない。地下3階のボスは特殊であり、戦士がどれだけ強くなっても倒すことができず、このボスを倒せるのは魔術師の呪文であるティリオスだけである。そのティリオスを>>1さん部隊の魔術士である細川 舞美といつかは部隊の魔術師の大河原 美沙がまだ唱えることが出来ないので、今の状況ではボス戦を行うことが出来ないのだ。
「何とか地下4階までは行ってみたいけどね」
「あ、そうでしたね、来年の2月までですもんね」
 気持ちを漏らした福永の声に宮崎が返事を返す。福永は隊長の藤井と結婚することが決まっており、来年の2月末で引退することになっている。一般的なティリオスの習得時期としてはギリギリとなりそうなので、それまでに大河原がティリオスを覚えれるかどうかで地下4階まで進めるかどうかが決まるのである。この後は、他の4人も模擬戦から戻ってきて一緒に水分補給をしつつ休憩する。そしてしばらく休憩した後はメンバーを交代して次の模擬戦を開始するのであった。

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