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2024年12月5日(木)《GB》

《昼休みにnote読みながらふと思った。アマゾン友達とキャバレーブロンドの音階が似てる。誰も知らんし》
【熊大第5迷宮:黒髪アッカーマン部隊】
「それでは無理をしないように。作戦通りで」
 隊員達にこのように話をした富田 正継が視線を向けた先にいる原田 祐一が真剣な表情を浮かべて大きく頷いた。ここは熊大第5迷宮。黒髪アッカーマン部隊は本日も地下2階を訪れており、まずはいつものように村川 学が迷宮探知を行った。すると前回まで見つけれられなかった特殊空間の存在を感じ、そのことを隊長の富田に告げる。おそらくこの空間に地下2階のボスが存在しているので、部隊全員に指示し、その場所まで移動した。途中数回通常亜獣と遭遇したが、すでに地下2階の通常亜獣は楽勝になっているので軽く消滅させ、特殊空間に通じる大きな扉の前で足を止めたのである。一応村川が扉を調べると、扉自体には罠がかかっていないことが判明したので、扉を開けることはできそうである。この扉の奥にいるボスは通称“青大オーラ”と呼ばれている亜獣であり、今のアッカーマン部隊の実力ではおそらく倒すことは出来ない。そこで、戦って、戦って、戦い抜いて、旗色が悪くなったタイミングで魔術師の中尾 静馬が瞬間移動の魔法を唱えて撤退する予定なのである。
「行くよーん」
 少し場を和ませようと軽い口調で原田が宣言し、そして力強く扉を蹴破って中に侵入した。中には予想通りボスである“青大オーラ”が存在しており、名前の如く大きな青オーラを放出させているようだ。
「殺して・・・破壊して・・・殺して・・・」
 青大オーラは同じ言葉を繰り返し呟きながら威圧感を増大していく。
「TNT爆発!」
「無効」
 TNT爆発を唱えた中尾 静馬の声によって戦闘が開始し、前田 綺羅は無効を唱え、戦士3人は青大オーラに向かっていく。それに対して青大オーラは武器を持たずに相手を始める。青大オーラは一見普通のイケメンのような風貌であるが、よく見ると体の部分部分が機械で出来ているようである。そのせいか戦士3人の剣の攻撃を腕で弾き返し、また、その動きも今までの亜獣と比べても明らかに早いのである。
「き、厳しい」
「無理そうなら陽菜は撤退してもいいぞ」
 青オーラの集中攻撃を受けている大塚 陽菜が言葉を漏らし、それに富田が指示を飛ばす。
「俺は?」
「お前は死ね」
 自分も厳しいので撤退したそうな原田の言葉に富田は辛辣な言葉をかける。まさか死ぬわけにはいかないので、原田は頑張ることにした。
「TNT爆発」
「天罰」
 2発目のTNT爆発と、天罰が青オーラに直撃するが、大ダメージを与えたような感覚はない。やはり戦士の直接攻撃でダメージを蓄積させるしかないようである。しばらくの時間が過ぎて、明らかに戦士3人は疲労を感じて動きが鈍くなる。対して青オーラは戦闘開始当初と全く変わらず、俊敏な動きのまま戦士を翻弄しているのである。これ以上戦うのは厳しいと判断した中尾は呪文を唱える。
「瞬間移動」
 この呪文により、部隊はその場から退避し、迷宮の入り口付近まで戻ってくることができた。
「全くやったな」
「まあ、しばらくはこんなもんだ」
 相手にならなかったことを原田が口にし、それに富田が感想を返した。この後は喰らったダメージを前田が回復し、回復が終わったタイミングで移動を始め、迷宮を後にするのであった。

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