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2024年9月5日(木)《GB》

《9月6〜8日は花畑広場で100円ビールフェスがあるようです。6〜8日は全日仕事ですな。残念》
【熊大第5迷宮:黒髪アッカーマン部隊】
「そろそろクリアしたい気持ちで心はいっぱい」
「2ヶ月ぐらい経ってるもんね」
 ボス部屋の扉の前で気持ちの整理をしながら発した原田 祐一の言葉を聞いて、大塚 陽菜が返事を返した。ここは熊大第5迷宮。黒髪アッカーマン部隊は本日も地下1階を訪れている。そして現在ボス部屋の扉の前で、ボス戦の準備を行なっているのだ。7月の頭から始めたボス戦であるが、倒すことが出来ずに2ヶ月ほどの時間が経過している。そろそろ倒したい気持ちも大きくなっているし、前回の戦いではある程度の手応えも感じている。是非とも本日はここのボスを倒したいと全員が同じ気持ちを持っているのだ。
「じゃあ準備はいいかな」
 全員に向かって富田 正継が確認すると、準備万端の様子なので、それを感じた原田が扉を蹴破って部屋内へと侵入した。するといつものように部屋の中には女性タイプのロボットと老人が存在している。
「TNT爆発!」
「無効!」
 中尾 静馬と前田 綺羅の呪文詠唱を皮切りに戦闘が開始される。その瞬間に富田、原田、大塚の戦士3人はロボットに向かって突進していった。相変わらずロボットにはこちらの攻撃が通っているかどうかの判断がつき辛く、物理攻撃、魔法攻撃問わず無表情に喰らいまくっている。だが、表情が変わるわけではなく、動きも全く変わらないのでどれぐらいのダメージを与えているかの判断が難しい。もし今までにこの亜獣を倒した者がいなかったのであれば、倒すことが出来ないと判断してしまうほどの不死身さである。
「集中を切らすな。手数で押す」
 大声で叫んだ富田の声を聞いて、原田と大塚は攻撃の手を強め、後方からは中尾のTNT爆発と前田の天罰の呪文の連打が始まっている。だがロボットは全く動きを弱めることはなく、攻撃を続けてくる。だが、その攻撃の精度は少しずつ落ちているようだ。
「明らかに動きが悪くなってる。後少しだ」
 後方から戦況を眺めている村川 学がロボットの動きのわずかな変化を捉えて大声で叫ぶ。これを聞いて他のメンバーたちは一段とやる気に火がついたようだ。このまま猛攻を続けた結果、程なくロボットは力つき、その活動を停止する。すると老人は大きくため息をついてロボットと一緒に消滅したのである。
「おお、勝ったな。お疲れ。物質回収する」
 先頭に勝利したのを確認して村川が物質の回収に向かう。そして戦士3人は前田 綺羅がいる場所に移動し、回復を依頼した。この後、回収と回復を終えたメンバーたちは迷宮を後にして『南食レストラン』で一緒に食事をしながらボスを倒せたことを祝福し合うのであった。

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