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1998年6月16日(火)

【罠解除士鍛錬場:大塚 仁・森下 翼・宮本 紳・廣瀬 大輔・竹田 敦】
「まあ大丈夫じゃないかな」
「地下1階レベルなら問題ないはずです」
 腕を組んで少し笑顔を浮かべながら大塚 仁が発した言葉の後で、森下 翼も思っていることを口にした。ここは午前中の罠解除士鍛錬場。本日もたくさんの罠解除士が鍛錬を行なっている。先日絶対運命黙示録部隊が初めて第3迷宮を探索し、第3迷宮の難易度がおそらく第1迷宮と同等であることが判明した。そこで探索を遅らせていた電車でGO!部隊とギンガマン応援部隊も探索を開始することになり、罠解除士である廣瀬 大輔と竹田 敦が最終判断を行ってもらうべく、森下と宮本 紳に実力を判断してもらったのである。結果、2人は充分に合格レベルに達していたので大塚も大丈夫である旨の発言をしたのである。
「ありがとうございました。早速明日探索してきます」
 ギンガマン応援部隊の竹田が安心した表情を浮かべながら言葉を発する。それを聞いて電車でGO!部隊の廣瀬 大輔も口を開く。
「俺たちは金曜日から探索開始する予定です」
 それを聞いて、大塚、森下、宮本も3人は大きく頷いて見せる。少なくとも罠解除士の2人は探索するに十分であるからだ。
「ところで戦士とか僧侶とか魔術師とかは大丈夫なのかな」
 疑問に思ったことを大塚が口にする。
「戦士は清吾が言うには大丈夫そうですよ。なかなか粒揃いだと言ってました」
 戦士について知っていることを森下が口にする。どうやら戦士も大丈夫のようだ。
「僧侶と魔術師は聞いてないな。紳さん聞いてます?」
「あ、え?聞いてないよ」
 何気なく聞いた森下の言葉を聞いて、俺が聞いている訳ないだろうという自分勝手な表情を浮かべて宮本は言葉を返した。

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