2024年8月21日（水）《GB》

《ワールドカップと言えばサッカーだと思いますが、他にもいろいろありますよね。今日はSASUKE》
【原田邸：原田　公司・原田　美樹・原田　祐一・原田　凛・原田　伸】
「親父もビール飲むかい？」
「おー、有るならくれや」
　冷蔵庫に向かいながら原田　祐一が発した言葉を聞いて、原田　公司は返事を返した。ここは原田邸。今日は家族全員が揃っており、一緒に夕食を食べた後の団欒の時間である。現在はテレビ前のソファーに原田が座っており、妻の原田　美樹は台所で洗い物、原田　凛はお風呂に入っており、原田　伸はリビングのテーブルでアイスクリームを食べているようである。現在テレビではSASUKEのワールドカップが行われており、今日は家族全員でこれを見る予定となっている。すでにお風呂を済ませている原田と祐一はSASUKEを見ながら一杯と洒落込もうとしているのである。
「じゃあ乾杯」
「おう、サンキューな」
　冷蔵庫から持ってきたプレミアムモルツ500ml缶の一本を原田に渡し、もう一本は自分でステイ・オン・タブを開ける。そして2人はソファーに座って乾杯の声とともに缶をぶつけ合った。
「ちなみに、ビールはたくさん冷蔵庫に入っているからたくさん飲んでいいよ」
「いや、そんなに飲まんて」
　現在のビールの在庫について祐一が口にしたが、それに対して原田はそこまで必要ないと返事を返した。外、特に『道』では驚くほどのアルコールを消費する原田であるが、自宅ではあまり飲む習慣はなく、飲んでも500mlが2缶もあれば十分なのである。
「お風呂上がったー。伸入って良いよー」
　髪をバスタオルで拭きながら凛がリビングにやってきて、伸に声をかける。それを聞いた伸は軽く返事を返してお風呂に向かった。
「あー、そうだったねSASUKEだったね。って飲んでんだ」
　テレビの前までやってきて凛もソファーに座る。そして一緒にSASUKEを視聴し始める。
「どうなのこれって？お父さんとかお兄ちゃんとかだと有る程度出来そうなの？」
　素朴な疑問を凛が口にする。原田家は凛を除く4人は全員冒険者か元冒険者であり、職業は戦士で有る。毎日体を鍛えている体育会系なので、凛からすれば今テレビでSASUKEをチャレンジしているメンバーとあまり変わらないイメージなので有る。
「さすがに無理だと思う」
「鍛えるところが違うと思うんだ」
　質問に対して原田と祐一が素直に返事をし、それを聞いて凛はそんなもんなんだと一応納得するのであった。