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1999年4月20日(火)

【熊大第3迷宮:ウィンドウズは98部隊】
「あまり1階と雰囲気はかわらないな」
 地下2階に降りた瞬間に菅原 泰造がこのように口にし、それを聞いた隊員達は同じ感想を持っていたらしく大きく首を縦に振った。ここは熊大第3迷宮。本日ウィンドウズ98部隊はまず地下1階のモグラの部屋を訪れ、モグラ戦を行う。菅原と遠山 華蓮はすでにクリアしていたので、深山 政樹のクリア待ちの状態であった。そして、1度モグラを倒した後の2回目の出現時に、モグラは戦うことなく消滅したのである。この後、探索をどうするか話し合い、まだ体力的にも余裕があるとのことで、地下2階探索に入ることを決めたのである。そして先程階段を降りて地下2階に降りてきたのだ。地下2階の空間は見た感じはほとんど地下1階と変わらず、多少空気の重さを感じるぐらいの違いしかない。
「さて、少しだけうろついてみますかね」
 こう言って菅原は移動を開始し、隊員達は隊列を組んで後ろを着いて行く。
「前方から亜獣。6体です」
 亜獣の存在を探知した村田 恋歌の声が響き、部隊は一旦足を止める。そして全員が戦闘に向けての準備を始める。遭遇した亜獣はアラビア戦士3体とアラビア魔術師3体であった。
「催眠」
「無効」
 魔術師に対して坪田 晃平が催眠、宮内 純香が無効を唱える。その効果で魔術師3体は膝から崩れ落ちる。
「戦士3体は俺と華蓮で相手するから正樹は先に魔術師にとどめを」
 こう叫んだ菅原と遠山が戦士に向かい、深山は崩れ落ちた魔術師にとどめを刺した後で戦士戦に合流する。地下2階に降りてきたので、戦士も地下1階よりは強力になっている。さすがに無傷で倒すことはできなかったが、軽いダメージ程度で殲滅することが出来た。
「物質回収します」
 こう話しながら村田が物質回収に向かい、戦士3人は宮内に回復を依頼する。地下2階での初戦闘を体験できたので、この後は探索を終了することにして、出口方向へと向かっていったのである。

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