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1999年10月23日(土)
【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「まあ、あんなもんじゃないかな」
「十分でしょう」
作品の感想を述べた前田 法重の言葉を聞いて、中尾 智史も評価を口にした。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客が美味しい料理とお酒を楽しみにやって来ている。前田と同伴のメンバー達もいつものように飲み会を開始し、すでに良い感じに酔っ払っている。週刊少年ジャンプに掲載されている漫画 ワンピースのアニメが、10月20日から放送を開始した。ジャンプ漫画のアニメ化は良くあることだが、アニメ化が良くできている作品とそうでない作品があるので、実際に見てみないことには評価が付けにくい。作画、声優、OPやED曲、挿入BGM、演出など、評価すべき点はたくさんあるが、1話をみた感じでは良く出来ているという評価が一般的ではないだろうか。ただ、もちろんまだ1話を見ただけなので、今後このレベルが維持できるのかどうかはわからないところではある。
「ところで話は変わるけど本田よ。21期の魔術師はどんな感じ?」
採用試験行われた場合、毎回尋ねる質問を原田 公司が口にする。これを聞いて本田 仁は特に考えることなく返事を話し始めた。
「そうっすね。21期の魔術師は女性4名と男1名なんですけど、まあ男1名はどうでも良いとして」
こう話した本田は一旦ジョッキのビールを口に流し込み、他のメンバーのジョッキを確認して追加のオーダーを行う。そしてそれが終わった後で続きを話し始めた。
「女の子の4人は全員可愛いと思いますよ。江夏さんは可愛い系、末広さんが美人系、清成さんが癒し系で志田さんが富田さんが好きそうなロリ系です」
新入魔術師について知っている情報を話し終えた本田は、目の前にある揚げ出し豆腐の一切れにはしを伸ばし、そのまま口に放り込んだのであった。