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2025年2月17日(月)《GB》

《昨日コングラボード貰えないって書いたら早速貰えた^^;タイミング良すぎです。ありがとうございます》
【魔術師鍛錬場:高村 莉糸・夕陽 茜】

「いや、かなり珍しいと思います」
「そうなんだ、まあ自分ではわからないけど」
 真剣な表情で説明する高村 莉糸に対して、夕陽 茜は簡単な返事を返す。ここは午前中の魔術師鍛錬場。本日もたくさんの魔術師が鍛錬を行っている。本日は朝から70期の同期メンバーと一緒に鍛錬を行っていた高村であったが、何やら不思議な感覚が鍛錬場に充満しているのを感じて、その原因について考える。するとそれはある魔術師から発せられる気のようなものが原因で、高村は自分の特殊能力を使用してそれを目視したのである。その魔術師とは71期の夕陽 茜であり、話によると彼女はUMEという高村には見ることが出来ない何かを発現させることが出来るらしい。ただ今感じている違和感はおそらくUMEとは関係ないものである。そうこうしていると同じ71気のメンバーと鍛錬を行っている夕陽が休憩に入ったので、声をかけに来たのだ。ちなみに冒険者としては70期の高村が先輩であるが、夕陽が1つ年上のため、高村は夕陽を茜さんと呼び、夕陽は高村のことをりーちゃんと呼ぶ。
「今まで結構たくさん見てきましたけど、全く他の人とは違いますね。でも今までも何度か茜さんの念は見ていたのですが、気づかなかったです」
「うーん。何か急に変わったとかなのかな。別に何かあったわけじゃないけど」
 あまりの特殊さに少し興奮気味の高村の言葉を聞いて、夕陽は特に最近変わったことは何もなかったことを説明する。人が発する念というのは基本的には生まれつきのものであり、何かがあって急に変化するものでもない。以前見た時の夕陽の念は特に違和感を感じるものではなかったのだが、現在の念の状況は明らかに異常である。
「まだまだ私も勉強不足なのかな」
 自分の知識不足について高村は言葉漏らす。小さい頃から念使いの母親に才能を見出されて、同じ念使いとしていろいろと教わりながら育ってきた。もし母親がまだ生きていれば、今の現象について尋ねることも出来たであろうが、母親は3年前に亡くなっているのである。
「良く分からないけど、この変な念が何か問題があったりするの?」
 素朴な疑問を夕陽が質問する。すると少し考えた後で高村が返事を返した。
「今の所大丈夫だと思います。すいませんけど、良かったら定期的に確認させてください」
 こう回答した高村の言葉を聞いて、ひとまず夕陽は安心する。そして71期のメンバーとの鍛錬に戻り、それを高村は見送ったのであった。

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