見出し画像

生ハム原木を仕込んで、「無限生ハム会」をやったら最高だった

リッカ・コンサルティングのフクダです。
先日、私が仕込んだ生ハムの原木1本を食べきる「無限生ハムの会」を開催したら、ものすごく楽しかったので皆さんにもお伝えしたい!

なんで生ハム?

ことの発端は私の独立開業でした。
こちらにも書きましたが、私は独立に向けて、長野市の「NAGA KNOCK!」という創業支援プログラムを受講していました。

ここでは実際に地元企業で副業(私の場合はプロボノ)をしながら起業準備をすすめていくのですが、私が関わった地元企業が、長野産の熟成生ハム「ハモン掬月(きくづき)」を製造販売するスタートアップ、SATOKAさんだったのです。
https://jamon-kikuzuki.com/

SATOKA社長の酒井さんは飲食業界向けのメディア出身で、以前から関わりがありました。長野出身の酒井さんは長野の発酵文化と自身の飲食店ネットワークを繋げて、主に飲食店向けに生ハム原木(脚一本まるごとの状態を「原木」と呼びます)の「仕込み体験」事業を始めたばかりでした。
「自分で生ハムを仕込む! なんて面白そう!」と思った私は後先考えず、生ハムの仕込み体験会に参加したのでした。

脚一本の骨抜き!塩漬け!

生ハム原木の仕込みは冬。雪が残る長野の山間地で仕込み体験をします。地元で養豚業を営む「加須畜産」の土屋さんを道連れに、加須畜産の豚さんの脚1本をあらかじめ送ってもらっていました。

右脚か左脚か確認するの忘れた

最初にレクチャーを受け、完全装備で大腿骨・膝蓋骨などの骨抜きと塩漬けをします。

メモしたやつ。ハムはハム彦と命名
巻き込まれた加須畜産の土屋さんと

待つこと15ヶ月、ハム彦が届いた!

塩漬けして「SATOKA」にお預けした生ハムは、その後麹菌をまぶしたり脂肪の層でコーティングしたりと、なんやかんや15ヶ月ほどお手入れ・熟成されます。

興奮する景色

15ヶ月熟成を終えた今年夏、「これから送るけどどうするー?」というメールが届きました。選択肢は3つ
1、原木のまま送る
2、骨抜きして真空包装してブロックで送る
3、スライスして送る

最初は原木のまま送ってもらおうかと思ったのですが、飲食関係の知り合い全員が
「原木を自宅に置くと、家中生ハムの匂いが充満するからやめとけ!」
と言うので、日和って骨抜き&ブロック加工をお願いしました。
というわけで、届いた生ハム「ハム彦」がこちら

骨までついてきた

めちゃくちゃ重い(7㎏ぐらいある)。そして、冷蔵庫に入れると事件の匂いがする(家庭用冷蔵庫に大量の肉塊入れちゃだめ)
早速、左上の一番小さいブロックを開け、スライスしてみました。

うまーーーーーーーーい!!!!!

親の欲目(?)とはいえ、塩気がきつくなくて旨味が強くて本当に美味しい。感動して毎日食べ続けました。
そして1週間後

これ、永遠に食べきれないぞ・・・

当たり前の事実に気が付きます。1人前30ḡとして6000gくらいあるから200人前。冷凍で6ヶ月持つらしいのですが、それまでこの事件性のある冷蔵庫どうするよ。

「無限生ハムの会」満席御礼に

そんな話をあちこちでしていましたら、地元のイタリアン、アズーリカーサの羽鳥シェフから「うちに生ハムスライサーあるから、持ち込みで切ってあげますよ」と神提案。
そこで友人限定で「無限生ハムと酒の会」を企画してみました。
うちに残っている生ハムを持ち込んで、みんなで飽きるまで生ハムとイタリアンを食べまくる会です。お酒もたくさん飲みたい!

会費はフリードリンクのコース6000円+生ハム代1000円で7000円。ランチとしてはまあまあ高いので、10人集まればいいかなー?と思っていました。
ところが蓋を開けてみれば、あっという間に20名の定員が満席。当日はお店貸し切りで、テラス席の椅子まで持ち込んで無理やり22席作ってもらいました。

食べても食べても出てくる生ハム

どーん!

お店にはあらかじめ「ハム彦」を届けてあったので、お皿の上にどーんと並べられたハム彦。生ハムは部位によって味が違うそうなので、ブロックごとにスライスしたものをどんどん出してもらいました。

美しい…

生ハムスライサーは電動と手切りがあるのですが、アズーリカーサにあるのはイタリア製の手切りスライサー。手切りのほうが熱を持たないため、味が変わりにくいのだそうです。薄くて美しい…
とはいえ、これだけの量を手切りするのは本当に大変だったと思います。羽鳥シェフありがとう!

イタリア料理の全国コンテストで優勝した実力派シェフ!

会場にはPCを持ち込んで、SATOKAの酒井社長からZOOMで生ハムの解説をしていただきました。日本人の嗜好に合わせて、塩分を控えめにしているのだとか。

参加者はだいたい変態

参加者は農家、紅茶師、フードライター、デザイナー、飲食店オーナー、キッチンウェアのメーカー社長など、食に関連する人たちが沢山。お料理やワインも美味しく、参加者同士おおいに盛り上がりました。

お料理も美味しかった!
無理を言ってリクエストした「生ハムのハムカツ」

無限生ハム会、おすすめです

最後にみんなで記念写真

まあとにかく楽しかった生ハム会。終了後も参加メンバーから
「美味しかった!楽しかった!」
「また開催して欲しい!」
「あの生ハム買いたい、どこで買えるの?」
とお礼の言葉を沢山いただきました。生ハムもほぼ完売。

生ハム原木1本4万円ぐらい。これで20人以上が浴びるほど生ハム食べられます。15ヶ月の「熟成期間」もお楽しみのうち。みなさまもぜひどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?