Rの証ー天使説ーspin-off「手紙・血」
Rが高校に入学してすぐの頃
Rから手紙が届いた
高校の課題で
家族に手紙を出しましょうというもの
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父へ
最近父と話をしたことがないので、この場を借りて話したいと思います。
まず僕自身はあまり努力していません。
僕がここまで来られたのは、父親や母親、小学校、中学校の先生、そして数少ない友人に支えられたからです。もしそれらがなければ、今の僕はいません。人生は悪い方向に向かっていたでしょう。
でももう過去のことはどうだっていい。ただ今まで支えて下さった方々に、この場を借りて感謝をするだけです。本当にありがとうございました。
さて、これからは「高校生活」という名のネクストステージがある訳ですが、ここでもやはり不安と期待があります。大学に向けて、(時に趣味をしながら)勉強に力を入れたいと思っています。
Rより
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なつかしい…
こんなふうに想ってたんだね…
…今日でちょうど3年経ったね
そういえばあれから数週間後に
献血ルームから感謝のハガキ来てたよ。またお願いしますとも。
とても驚いたけど
Rの証を感じて
涙が止まらなかった
Rはそういう優しい子なんだよね
いま誰かの体の中に
Rとお母さんの血が
流れてるのかな
今日の苺のショートケーキは美味しかった?
生まれてくれてありがとう
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