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Gran Turismo 7 Setting Blog #2

いつもの前口上

昔取った杵柄と言うわけでもないんですが、以前某SNSにてグランツーリスモ5と6の車のセッティング公開みたいなことをやっていました。つい最近、遅ればせながら『グランツーリスモ7』を始めまして、毎日レースを走ってはセッティングを煮詰めてみたいな遊びを大いに楽しんでおります。

やっぱりGTは自分の原点だなと思い至り、7に関してもセッティングを公開していこうかなと思います。参考になれば幸いです。

注意点として、あくまでもこの設定値は自分が扱いやすい数値であるということをお断りしておきます。また速く走れるセッティングであるかどうかは未知数であり、自分が速く走れるテクニックがそれ程ないことも追記しておきます。

さて今回は

セッティング第2回目は、前回のNSX−Rに引き続き、やはり代々のグランツーリスモにおいて自分の愛用するレースカーになってきたHONDA NSX GT500をいってみようと思います。前回の記事はこちら

今回はテーマというか、

『アタマがイカれてるんじゃないかってくらい全てのコーナーに特化した車』

が出来てしまいましたのでそれのご紹介といった感じですね。

HONDA NSX GT500 ’08

リバリーはヘヴィメタルバンドLOVEBITESをイメージして自分で制作しました

HONDAが2008年のスーパーGTに参戦させたレースカーで、前年に全9戦中5勝というとんでもない成績を残してしまったため、2008年に特別性能調整でウェイトハンデ+50kgを喰らってしまったという、ある意味での化け物マシンです。その性能はグランツーリスモでも遺憾無く発揮されておりまして、リアミッドシップ特有の回頭性の良さに加え、自然吸気エンジンの吹け上がりの良さからくる加速性能も目を見張るものがあります。

今回ワールドツーリングカーPP800のレギュレーションに合致させるためにセッティングをしたわけですが、本来であればPP800を主戦場とするのはGr.3(FIA GT3規定に沿う感じ)のマシンで、NSX GT500は実はGr.2(スーパーGTでいうGT500辺り? 昔のFIA GT1もかな?)だったりします。しかし年式の古さからか、吊るしで普通にPP800に合致し、ちゃんとセッティングするとレーシング・ソフトタイヤ込みでPP800に収まってしまうという、まあまあな反則級マシンとなります。

サルディーニャ・ロードトラック15周

ターゲットとなるイベントは『ワールドツーリングカー800』全般ですが、特に『サルディーニャ・ロードトラック』の賞金がべらぼうに高く、またクリーンレースの判定が非常に緩いため、車によっては30分かからずに総額72,750,000クレジットを稼げるので、そこでの金策を楽にするための車と考えていただければ良いかと思います。

ま、他のイベントにも全然通用するんですけどね。ドラゴントレイル・シーサイド逆走10周とニュルブルクリンク エンデュランスではしっかり活躍しました。

使用パーツ

タイヤ:レーシング・タイヤ全般
トランスミッション:フルカスタマイズ・シーケンシャル・トランスミッション

以上、これだけです。

各種セッティング

セッティングの数値は画像の方で紹介します。

こういうセッティングになりました。以前レーシング・ソフトタイヤには装着すれば安易にグリップを得られるというお手軽さがありましたが、グランツーリスモ6辺りからですかね、そういった簡単なタイヤじゃなくなってしまい、サスペンションのセッティングをしっかり施さないとタイヤの性能を完全には発揮出来なくなりました。

サスペンションセッティングの傾向

このサスペンションの数値は、レーシング・ソフトタイヤの性能を全て使い切るという事を目標として出したもので、硬めの固有振動数とネガティブキャンバーやトー角でしっかり地面に接地させる様にし、ダンパーはフロント側が縮みやすく伸びにくい、リア側が若干縮みにくく伸びやすいといった感じにしています。フロントに出来るだけ荷重を残すイメージですね。弱〜中オーバーステア気味の設定になっていると思います。

それというのもダウンフォースの値がリア強めのかなりなアンダーステア傾向にあるからというのが理由です。サスをオーバーステア気味にすることでバランスをとってみました。左欄の安定性の部分を見ていただければ、車の傾向としてはニュートラル〜アンダーステアになっていることがお分かりになると思います。あと走ってみると分かるのですが、思った以上にタイヤの減りが均一になっています。逆時計回りのサーキットなので、内輪側に当たる左前輪だけは減りにくいのですが、他の三つのタイヤはほぼ均一に減っていくのでしっかり接地していることが確認出来ます。

この車のキモ中のキモ『LSD』

そしてこの車のセッティングのキモはLSDです。ちょっと拘った部分でもあり、偶然の発見があった部分でもあります。イニシャルトルクは少し強めで、コーナーでの内輪と外輪の回転差がそれなりに出る限り作動する感じになっています。そして加速時・減速時の効きは、弱アンダー〜弱オーバーステア傾向になっていると思います。これが偶然の発見でたまたま良い結果に繋がったのか、どの速度域でもコーナーを巻き込むように曲がってくれます。超高速コーナーであればアクセル全開、中・高速コーナーでは全開からパーシャルまでアクセルコントロールすることで曲がりを完全にコントロール、低速コーナーではアクセルオフでステアリングを切ることでクルッと回るように曲がります。

……自分で書いておいてなんですが、ものすごく嘘っぽく見えますね(笑)

この車の弱点というか何というか

まあ実際に操作してみると分かるんですが、上記のコーナリングが出来てしまう時点で、この車が乗り手の操作に対して若干ナーバスな挙動をしていることは確かです。ちょっとだけ繊細なコントロールを要求してくる部分もあります。それでも極端に乱暴な操作をしない限り姿勢が破綻することはないですし、少し練習すれば慣れるレベルだとは思っていますよ。

まあミッドシップというレイアウトならではの、一旦バランスを崩したら立て直しはほぼ不可能という弱点はごく普通にあります。コーナリング時に敵車の接触を喰らったら一発アウトですね。それだけはどうしようもなかったです。

サルディーニャ・ロードトラックにおいて

こんな感じでガンガン走ってます

自分の場合ですが、このセッティングを施したNSX GT500で、サルディーニャ・ロードトラック15周をミスなしで大体26分切るくらいで完走出来ます。1周の平均タイムは1分40秒近辺でしょうか。最速ラップで1分37秒辺りでした。30分かからずに72,750,000クレジットが手に入るので非常に効率が良いですね。

スティントは6・3・6(6・4・5もアリ)または5・4・6がオススメですかね。5・4・6は超ど安定です。第1スティント後のピットインではタイヤ交換せずに第2スティントの周回数分の給油だけ行います。その後のピットインで全交換です。大体9周、もっと上手くマネジメントすれば10周、レーシング・ソフトタイヤが持ってしまうのですね。ガソリンは燃調マップを弄らなければ6周持ちます。

GT500マシンの軽さがあってこそのタイヤの持ちの良さと燃費の良さでしょう。敵車は車重1200kg以上ですから大体3〜4周(稀に5周)でピットインしますし、ここも見越したマシン選択となっております。楽に勝って金稼ぎしたいですしね(笑)

このコースは中〜高速コーナーが大半を占め、途中で低速ヘアピンコーナーが1箇所、直角S字コーナー1箇所、超低速のヘアピンが2箇所という、かなりの高速コースというレイアウトです。NSX GT500にこのセッティングを施して、全てのコーナーをかっ飛ばす勢いで走る快感をぜひ知っていただきたいですね。最終コーナーは5速全開、お約束です。

……自分の走っているリプレイを見て、「コイツ、頭のネジが何本か飛んでるんじゃないか?」と我ながら思ってしまったのも事実だったりします(笑) だってコーナリングスピードが側から見ても異常なんだもんよ……。

改めて自分の操作環境

PS4版のグランツーリスモ7をプレイしてまして、操作はデフォルトのDUALSHOCK4(要はパッド操作)です。コントローラー操舵スピード補正は3でやってます。

あと前回書き忘れてましたが、アシストとしてTCS(トラクションコントロール)を1、ABS(アンチロックブレーキ)を標準に設定しています。スタビリティ・マネジメントなどの挙動系アシストは使用しておりません。

ちょっとしたお願い

もしハンドルコントローラーをお使いでこのセッティングを試してみた方がいらっしゃいましたら是非感想を聞かせていただきたいですね。グランツーリスモ5や6のセッティング時はハンコン使いの方々にもなかなか好評でしたが、7では果たして?といったところです。

終わりに

今回はこんな感じで締めたいと思います。このセッティングを試してみた方がいらっしゃいましたら是非ともご感想を聞かせてくださいませ。次回もNSXのレースカー、NSX CONCEPT−GTを予定してます。やはりPP800がターゲットですね。今回のNSX GT500とは違った、安定感に全振り(ややコーナー速め)という感じのセッティングを目指しておりますよ。

予告、みたいな

それではまた!

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