キャバ嬢が黒服を好きになった話④
③の続きになります
前回の記事の件で、引いてしまった私は毎週ユウ君の
家に行っていたのを控えたり遅めに行ったりして友達
との時間を作るようになりました。
ほんの少し距離を取ったことで私の日常は充実した気
がしましたが、ユウ君はどんどんおかしくなってしま
いました。
結局私が友達と遊んでいても迎えに来るようになって
迎えに来かたと思えば機嫌がとても悪い・・。『どう
したの?』と聞いても『自分で考えれば?分かんない
の?』という一番面倒なパターン。分かんないから聞
いてるのにダルッ。て感じでした。
ただ、顔が良いので好きな気持ちは変わりませんでし
た。ムカツクな~とか思っても顔が良すぎて許せまし
た。
この頃私はユウ君の家から仕事に行くのが億劫で、何
度か有休を使いました。そうするとユウ君も仕事を休
んでしまい、負の連鎖が起きていました。
すると、『こんなアイちゃんは嫌だ!』とユウ君に言
われました。もちろん、有休の使い道に関しては私も
どうかと思いますが、私に影響されて休んだのはユウ
君なのに・・・。そう思う部分もありましたが私は『
ごめん。』と言って家に帰りました。
それからパタリとユウ君からの連絡はなくなりました
。どうしたんだろうと思ったけど、なんだか会いに行
く気にもなれず、友達と飲みに行ったりクラブ行った
りハメを外していました。
その時、私の友人たちは『ユウ君と付き合ってから、
やっと会えたと思っても途中で迎えに来られたりちょ
っとな~って思ってたよ。前は彼氏いても友達大事に
してたじゃん。』と言われ、ハッとしたのを覚えてい
ます。それもあって私は友達との時間を思う存分楽し
みました。今しかないと思ったからです。
でも、私が予想もしなかった言葉が目の前にありました。
『別れよう。』
ユウ君からのLINEが来てとても後悔したのを覚え
ています。私は泣いてすがったけど彼は別人のように
冷たく突き放しました。
一通り泣いた後、冷静になった私はよく考えてみまし
た。自分がなにが嫌で泣いているのかを。
今まで過ごした時間もそうだし、自分が振られた悔し
さ、大好きだった顔・・・。
よく考えれば考えるほど、好きな気持ちよりも彼のキ
メ顔が浮かびました。
やっぱり顔でした。歯は黒かったしボロボロだったけ
ど口を開けなければ本当にかっこよかった。自慢のイ
ケメン彼氏がいなくなること、それが一番嫌なことで
した。
私がSNSやケータイばかりいじってると手が付けら
れないほど怒って、誕生日にとってあげたディズニー
のホテルも途中で帰っちゃうし、その時『お金半分置
いてくね。』ってメモと1万円残してたけど・・・
ディズニーのホテルって2万じゃ泊まれないんだよ!?
まぁそれでも本当に顔がよかったな。
私は悲しかったけど、別れました。別れたけどすぐに
ユウ君から連絡が来ました。たわいのない会話だった
と思います。
それから『体調を崩して寝ている、ご飯が食べたい』
と言われ持って行ったら『なんで来たんだ』と怒られ
てでも家に入れてもらったことがありました。その時
別れてすぐだったからまだ彼女気分が抜けていなかっ
た私も悪かったしこれじゃストーカーやないかい!っ
て思いました。反省・・。
でも家に入ったら、体調を崩しているユウ君は元気そ
うでした。元気というか太っていた。まるまる太って
いた。
私はショックで『なんで太ってるんだ』と言ってしま
ったしそのまま帰った。
180cmはないけどすらっとしたスタイルも顔もい
いユウ君が好きだったのでとても悲しかったです。
それからもユウ君から連絡がくれば私は返していまし
た。ユウ君はきっと私がまだユウ君を好きでいると思
っていたと思います。
でも私はもうすでに遊びまくっていました。ユウ君と
別れたらキャバクラに戻ろうと思っていたし、それま
でたくさん遊ばないとって思っていました。簡単に好
きになったりはしないけど、男に困ってはいませんで
した。
それでもユウ君が痩せて元のイケメンに戻って尚且つ
やり直したいと言われればいつでも戻りたいとは思っ
ていました。
でもユウ君からしたら私はもうそういう対象ではなく
なっていたようでした。
『アイちゃん助けて。』
この一言から私たちの関係は大きく崩れました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?