【本の紹介】十二国記シリーズ
年のはじめは、好きな本の紹介から。
読み応えあるファンタジーを読みたい!という方に特にお勧め、
小野不由美さん著の十二国記シリーズです。
中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説で、30年以上愛され続けています。
…と、難しい内容にも思えますが、私がはじめて読んだのが中学生の時。
それも、「卒業するまでに読んで!」と友人から猛プッシュされて読み始めてハマったので、構えすぎずに(できれば何のネタバレも踏まずに)読み始めてください。
主人公は、ごく平凡な女子高生、陽子。
突然、学校に現れた謎の人物に異世界に連れられるところから始まります。
…ただ、ここからが「ねずみが出るまでは取りあえず読んで」と言われる所以。
異世界ものといえば、能力を授けられ、その能力を駆使しながら進んでいく、もしくはそうでなくても仲間といえる人々と出会い、協力し合いながら成長していく…というストーリーが多いような気がします。
十二国記でも序盤、陽子を異世界に連れてきた「ケイキ」という男から剣を持たされ、ジョウユウという妖魔を憑依させられ剣を扱えるようになります。が、無理矢理なうえ、碌な説明もされず訳も分からないままでケイキと離ればなれになってしまい、そこからしばらく過酷な展開が続きます。
陽子を狙う何者かがいる。
でもどうして?
そしてケイキは何者なのか?
できるなら、この一作目「月の影 影の海」は一気読みしていただきたい…!
また、【どうしてもシリーズは読む時間や体力的にもちょっと…】という方には、『東の海神 西の滄海』か『図南の翼』をお勧めします。
スピンオフで単体で読んでも とても面白いので、どちらかだけでも是非。
・政治や人の心理に思いを馳せながら読む
・出てくる名言を心の糧にする
・仏教的な思想と十二国の在り方を考察する
・それぞれの国にいる王と麒麟の主従関係にキャラ萌えしながら読む
…等々、それぞれの楽しみ方もできるかと思います。