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海の藻屑

海の藻屑・・・詩を書いていた頃のペンネーム

7月に産まれたからか
蟹座だからか
水曜日生まれだからか

私は小さな頃から海が好き
泳ぎは得意ではないのだけれどね

ただ水面のきらめきを眺めるのが好きだった昔
海沿いを走る電車の中から眺める海はいつも心模様を映し出し
少し重い色をしていた
内房の海は青くない・・・
少しグレーの色合いが多い
砂浜もそう
若いころに知っていた海は光があるから煌めいているように思えたけれど

外房、岩場の多い鵜原の水が綺麗な海岸で
打ち寄せる波の中に魚が並んで泳いでいるのが見えた時の感動は忘れられない。

海の中に潜るようになり
島旅などするようにもなり海の印象は随分変わった
どんなに何もないように見える水面でも
水面から潜った瞬間に世界は変わる

普段潜る地元千葉の外房の海は波が荒い
南の海と違ってどこか修行のような感覚派否めないけれども
小さいけれど華やかなハナタツやダンゴウオ
コケギンポなど小さな生き物たちと色とりどりの海藻のコントラストがたまらない。海藻のように漂う幼魚などもいて海底で流れに揺られていたりする

コケギンポ
ダンゴウオ



わかめやカジメの林を縫うように泳ぐのも不思議な感覚で楽しい
冬には館山でもジンベイザメと泳ぐこともできたりする
海底にある神社に泳ぐキンギョハナダイや人懐っこい大きなコブダイ
千葉の海は緑色
冬に潜ると青い時もある

コブダイの頼子ちゃんかな


クマノミのいるイソギンチャクの横を伊勢海老が歩いていたりするのも千葉ならではかもしれない

伊豆諸島の海は青く心地よくひんやりとしている
溶岩ドームや黒い砂利のような砂の伊豆大島
ヘッドハンマーシャークの群れを始めてみたのは伊豆大島のケイカイ

伊豆大島 溶岩石の海


秋の浜にはクマノミタワーもあってカラフルな稚魚たちがいっぱいで楽しい海だ

水が透き通るように美しい式根島や神津島の海
式根島の海中温泉でぷくぷくと湧き出る空気のカーテンの中を泳ぐのも神秘的だ
海の中の温泉が湧き出る場所にはウミガメが休んでいる
おとぎ話の中にいるような気持ちになる

式根島の海は透明で美しい

西表島や久米島
宮古島・・南の方の島々の海は海底にも白い珊瑚の砂が広がり
まるで空中遊泳しているかのように流れも少なく目にも鮮やかな魚たちに心も踊る
たまに海ヘビなんかが脇を通り過ぎていく
大きなシャコガイがゆっくり貝を開け閉めしていたりして面白い

久米島の海
ウミウシたち
神津島の海

バディはいつも次女
私の少し後ろを泳いでいる
見守り役?かな。

クルーザーで
時に漁船を改良した舟で
波を切り海の海を行くのもドキドキして冒険気分でいい

何歳まで潜れるかな
50歳過ぎてからのダイバーなので
なかなか本数は行かないけれど

海の中を知って、世界が広がった
夢も広がり
マンタやザトウクジラとも逢えたらなと思う
クジラの歌を聴きたい

そして呼吸の大切さ
息遣い、身体の使い方
バランスよくいろいろな事を考えられるようになったようにも思う
潜るために普段から身体も調整するようになった
命を感じる時間でもある

海の中で写真を撮って
それを後日眺めるのも楽しい
小さな図鑑と照らし合わせて
海の生き物たちの名前を憶えていく

孫が潜れるようになったら一緒にダイビングするのが夢でもある

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