スポーツ指導で「形容詞」を使うときは一度立ち止まりましょう。
■「早く/遅く」のような言葉は人それぞれ捉え方が異なります
私自身の指導方法言語化シリーズ(やっと第4弾!)です。
……「なぁ、蝉よ。お前このシリーズで”スキ”が付きやすいことに味をしめたやろ?」というツッコミは受け付けておりませんので悪しからずw
子供と大人では語彙力に圧倒的な差があります。
子供が見ている世界は我々が思っている以上に”局所的”です。
「形容詞」を使って説明するときは、自身が話そうとしているニュアンスと一致しているか?を確実に確認しましょう。
私の知る限り、子供への指導において”以心伝心”はございません。
余談ですが、私は実は音楽に関わる業界で働いております。
この”音楽”の現場では、良く音の表現を「形容詞」で例えることがあります。「もったりした音」、「抜けた音」、「こもった音」など、例を挙げればキリがありません。
正直に申します。。。。。上記の形容されたサウンドについて、完璧に「I understand!」って思ったことがございません。
いや、どれやねん!?wっていつも思ってます!ごめんなさい!orz
上記で伝えたいことは箇条書きしましたので、以下からは駄文にて。
ゆるりと行きましょう。
■指導中にお互いの認識違いを感じた出来事
ある雨の日の体育館練習の時です。
その日私はバッティングで”タイミング”を取るのが苦手な低学年の子供に指導しておりました。
具体的には「ワンバンバッティング」を行っておりまして、私が跳び箱の上に立ち、高いところから彼の足元にテニスボールを落として、一度ワンバウンドした球を次の落下のタイミングで打ち抜くという練習です。
この「ワンバンバッティング」は、ゆっくりと上下にしか動かない球を”自分のタイミング”で打つということで、タイミングを合わせるのにとても効果的な練習です。
私「ボール落とすよ~」
タカシ(仮)「・・・ポンッ・・・シュ!!(空振り)」
⇒落下するボールの下をバットが通過
私「ボール落とすよ~」
タカシ(仮)「・・・ポンッ・・・シュ!!(空振り)」
⇒落下するボールの下をバットが通過
私「(う~んバットの振りが”早い”な~)タカシさ~、なんで打たれへんと思う?」
タカシ(仮)「うーん、たぶんバットが”遅い”から当たらない?」
私「なにっ!?」
という出来事がありました。
この時改めて”言葉の理解”って大事だな~と感じたのを覚えております。
改善すべきポイントはバットの振出しタイミングであったので、私は【バットの振り出しタイミングは】”早い”という判断を下していたのに対し、
タカシ(仮)くんは、【バットの到達速度が】”遅い”から当たっていないと考えていたようです。
(バッドがボールの下をくぐっている時点でバッドの速度ではないことに気づいて欲しいものですが、これは愚問ですね。)
この掛け違いをきちんと会話せずに、
「タカシよ、、、バット早いで」
なんて指導した日には、彼はより一層おかしくなっていたと思います。
■やはり「セロリ」は大事なんですよ
あの有名な”山崎まさよし氏”も歌っているじゃないですか。
育ってき~た 環境が違うから~ 好き嫌いは否めない~♪
と。
ですので、育ってきた家庭環境も/年齢も/性別も/推しのポケモンも違うわけなので、
当時発売された「ポケモン青」からは、
”ゼニガメ”をセンターに置かなかった大人たちの罪悪感と、
ほぼ同じ内容のソフトでもう一回ヒットを生み出そうとした、
”ゼニゲバ”な大人たちの思惑が滲み出ていた、
という私の子供の時の感想は伝わらないのですよ。
(あっ、年代がバレてしまう。。。。。)
少し話が脱線しましたが、
スポーツのような身体動作の指導において、
「形容詞」のような感覚的な言葉を使って指導するときには、
子供と自身(大人)が見えてる世界は違う、
という前提条件を意識することをオススメします。
本当に正確に伝えるためには、本来は人類に共通の「筋肉」と「骨格」をベースにして話せるようになるのが良いのだと思いますが、私はまだまだその領域には達しておりません。
以上、本日はここまでとします。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
少しずつ発信してまいりますので、どうぞ気楽にお付き合いください。ノシ
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