石破さんの発言とコモディティ化学株の値動き

 僕は今年の8月くらいにエフピコの株を購入してそれからずっとホールドしています。今回石破さんの利上げに対する慎重な発言で円安が進みましたね。エフピコは食品トレーのトップシェアを誇るメーカーでほとんどが国内向けに生産されています。かつ、食品業界の価格転嫁が難しいため、化学メーカーの宿命に逆らわず、円安に大きな悪影響を受ける企業です。以下の図1にドル円相場とエフピコの株価変動を示します。赤線がドル円を示しています。

図1.ドル円とエフピコ株価

図1を見て分かる通り、エフピコ株価は綺麗にドル円相場に連動しています。

樹脂加工産業

 先に上げたようなエフピコは樹脂加工業に属します。付加価値額や出荷額の構成比に比べると従業者数と事業所数が多いことが、小規模企業中心の労働集約的な業界であることを示しています。上場している企業では、ニコフ、積水樹脂、JSP、タキロンなどが代表的です。
 エフピコは内需企業ですが、加工コストが安いアジアからの輸入は増え、国内企業の出荷数は奪われています。円高になるとこの傾向はより強まり、円安耐性のないエフピコにとってはジレンマ状態となっています。

でもエフピコはホールドする

それでも僕はエフピコを愛しているのでホールドを続けます。


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