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猫と犬を飼ってみて感じたこと(サラリーマン転期10)

この頃、妻がやたらと犬を欲しがるようになってきた。しかも、大型犬が欲しいと言い出すします。

私:「さすがに犬はやめてくれ」

そう言いつつも、ついつい妻の願いを叶えてあげてしまう私は、犬は無理としても猫ならと、我が家に家族が増えた。

やはり、初期投資ならぬ初期費用が結構かかるもので、猫ちゃんを迎え入れる場合、安くても20万円ほどかかってしまう。
その他、以下の物を買わないといけないし、維持費もそこそこ必要になる。

  • キャリー

  • 食器類

  • フード

  • トイレ用品

  • 爪とぎ

  • 消臭剤(猫のウンチとオシッコは結構臭う)

  • ベッド

  • ワクチン(半年に1回)

などなど、いろいろ経費が必要になってくる。
糞の始末などニオイも結構するので嫌な人は受け入れ難いだろう。

しかし、費用対効果も結構なもので、その癒しオーラはかなりのもので、見てるだけでニヤニヤしてしまう。

さすが、猫だけにツンデレでなぜか、2階で二人きり?の時はめちゃくちゃ甘えてくるのに、他の家族がいる1階では撫でようとするとプイっと離れて言ってしまう。

猫を飼い出すと犬もいけんじゃね!みたいな変な心理状態に陥り、ある日、妻が送りつけてきたペットショップの子犬(超大型犬)を衝動買いしてしまった。

今度は、犬だ!流石にほったらかしもできないし、なんせ大型犬。

しかし、大型犬はおとなしい性格で飼いやすいらしい。

妻も、運動不足な生活が続いているし、犬の散歩に行くようになれば健康にはいいんじゃないかな。

お義母さんからの電話

犬を飼う2週間ほど前のある日、お義母さんから電話が掛かってきた。

私:「もしもし」

お義母さんは私の声を遮るように、「犬買うんだって!」

私:「そうなんです。コロコロしてて可愛いですよ。」

お義母さん:「お金どうすんの?」

私:「まあ、なんとかなるかと」

お義母さん「今、娘には毎月20万円近く渡してるのよ。」

私:「え!?、そんなに、生活費で毎月10万円渡してるのに、そのほかに20万円も!いったい何に使ってるんですか?」

お義母さんに聞いても分かるわけもなく、しかし、妻に聞く勇気もなく・・

お義母さん「とにかくよく考えてね!」

仕事中だったのですぐに電話は切ったが、なんだかモヤモヤした気持ちになった。

ペットショップ

数日後、ペットショップに行くと、お目当てのワンちゃんは元気にケージの中で走り回っていた。

私:「ほんとにいいの」
妻:「本当にいいの」
私:「なんで聞くねん!、もうたのむで。すいません、この子お願いします。」


ニューファンドランド犬

店員:「ありがとうございます。お手続きをいたしますので、奥へどうぞ。」

一緒に帰るのは一週間後になった。

少し離れたところで、老夫婦が店員に何かクレームを言っているようだった。
少し、盗み聞きをしていると、どうやらさっき契約した仔犬が目当てで来ていたようだ。
紙一重で我が家が勝利したか。

老夫婦の奥さんは、残念そうに涙を流していた。

のちに、老夫婦にはこれでよかったことなど知るよしもなかっただろう。

狂犬

待望の愛犬を受け入れ、家族は幸せの絶頂(今思えば、本当にこの時が幸せの絶頂だったのかもしれない)を迎えていた。

ニューファンドランド犬のミックス(雑種)で小熊のようにモコモコで見た目、ぬいぐるみのようだった。

家で遊んでやると甘噛みがひどい。

まあ、仔犬のうちは甘噛みはするものだと思っていたが、1歳になろう頃も相変わらず甘噛みはなおらず、力が強くなってきている分、噛まれるともう甘噛みのレベルではなく、私の両腕はそのえじきとなり生傷と流血が絶えることはなかった。

あの、老夫婦が飼っていたらどうなっていたんだろう。などと心配している自分がいたが、その狂犬は私の目の前にいて、その狂犬は毎日散歩のたびに私の腕に噛みついてくる。

しかも、お腹が弱い子で四六時中、柔いフンを家の中に撒き散らし続けた。

フンは、恐怖でしかなく(ある意味甘くない甘噛みより怖い)、外出からの帰宅時や朝起きて1階のリビングに降りるのが毎日おっくうで仕方なかった。

それは、もうストレスの何者でもなく、犬については飼った事を本気で後悔した、出費はかさむわ、吠えたり噛んだりフンしたりで、癒しになることはほとんどなかった。

唯一前向きに考えるとすれば、朝晩の散歩が私の運動となり、運動不足気味の私が強制的に運動させられていることくらいだった。


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