【アニポケ雑談】HZって今何合目?
クリスマス前にもいつものように雑談⛄
時が経つのは早いもので、先日2023年最後のアニポケが放送された。
年越しを節目としているのかダイアナの下船、アメジオの特訓、そして長らく滞在していたガラルからパルデアへの進路変更など様々な区切りが描かれた。
第二章「テラパゴスのかがやき」が始まった26話から数えて9話分のストーリー…前章の「リコとロイの旅立ち」が25話だったことを考えると折り返しには早いけれども、章の前半戦終了といった雰囲気が漂っている。
しかし、HZというシリーズ全体で考えるとどれくらいの進行度なのかというとはっきりは見えてこない。登山でいうところの何合目あたりをリコ達は歩んでいるのだろうか。
まあメタ的なことをいえばどこまで話が進んだのかは制作側のみぞ知ることなのだが(新シリーズになったことでいつもの三年周期かもわからない)、一視聴者目線で状況を整理してみよう。
六英雄関連
現在進行しているHZのメインストーリーの本筋を要約すると次のような流れになる。
六英雄を「いにしえのモンスターボール」に収める
テラパゴスが力を取り戻す
ラクアへの道が開かれる
ルシアスとテラパゴスが邂逅する
目下の目的はルシアスと共に冒険を共にした「六英雄」を一体ずつ「いにしえのモンスターボール」に収めていくこと。これが従来のアニポケにおけるジムバッジ集めに相当するミッションと考えられる。
六英雄に該当するポケモンの目星は既に立っており、その内訳はレックウザ・オリーヴァ・ガラルファイヤー・ラプラス・バサギリ・エンテイ。その中でもオリーヴァ・ガラルファイヤー・ラプラスは既に確保済。黒レックウザは姿自体は既に確認しており、完全に未確認なのはバサギリとエンテイのみだ。
これまでに登場した六英雄の初登場回を確認すると、オリーヴァ(11)・ガラルファイヤー(22)・ラプラス(31)となっており、おおよそ10話ごとに出会って二話で確保する流れが出来ている。
同様の流れが続くと予想すると、40話・50話あたりで残りの六英雄と出会い確保するはずだ。50話というと第二章が第一章の話数を積み上げ、ちょうどHZ放送一周年を迎える頃だ。順当に考えれば六英雄全てを確保してテラパゴスが力を取り戻すまでが「テラパゴスのかがやき」の範囲なのだろう。
ただ、その後はどうなるか不透明だ。テラパゴスが力を取り戻して以降の話は恐らく急ピッチで進んでいく。RVとEXPの抗争があるかもしれないが、それに丸々一章使えないだろう。すると三章構成で終わってしまうのだが、それだとかなり短いシリーズになってしまう(全75話程度)。
間に何かしらの「Filler(日常回)」を挟むのか、テラパゴス以降完全に別軸のストーリーをやるのか…この辺りは妄想するにしても材料が足りなすぎる。取り敢えず六英雄を全員確保するまでは急展開などはないと予想しておく。
リコとロイの成長
さて、大枠としては以上のような感じだがその中身も大切だ。主人公である「リコとロイ*(注)」はストーリーの中でどのような成長曲線を描くのだろうか。
*(注)本当はここにドットを入れたかったけれども最近の様子を見るとやはり一歩引いた立ち位置のような気がするため今回は省いた。本当は「リコロイドット」で考えたいことを念押ししておく。
まず、34話時点でのリコロイのパーティはこんな感じ(ポケモンWiki参照の下作成)。
主人公の二人が34話時点でそれぞれ二体ずつしか手持ちを所持していないのは歴代のシリーズと比較するとスローペースなように思える。また、ここまで進化イベントを経験していないこともあって二人ともトレーナーとしてはまだスタートライン付近にいる印象だ。
ただ、HZではジム巡りのようなシステムは採用されていない為明確に成長すべきポイントがわかりにくくなっている。ジムリーダーと対戦する場合もほとんど胸を借りるような感じで、負けてもそのままストーリーは進行していく(…というかジムリーダーに二回挑戦しているロイは二回とも負けている)。
バトルに積極的なロイでもこうなのだから、いわんやリコにおいてをや。ポケモンにおける人物の成長といえば大体ポケモンバトルの上達であったサトシ編の尺度でリコロイを測るのは適切ではないだろう。
ただ、そうなると視聴者側としてはどういう視点でリコとロイが成長していくのかを観ればいいのかわかりにくいのも事実だ。「怖いのは最初の一歩だけ」というキーワードが表現しているように、リコロイが最初にポケモンと共に一歩を踏み出したこと以上の成長イベントが今後あるのかは注視していかなければならない。
RVとEXP
主人公のリコロイから拡張してRV(ライジングボルテッカーズ)とEXP(エクスプローラーズ)について。両者は簡単にいえば主人公陣営と敵対陣営なのだが、二つの組織の描写もストーリーの進度に関わるだろう。
先ほど、RVとEXPのことを味方/敵と二分した書き方をしたが、実際のところ両者は同じ目的に向かうライバル関係と言った方が適切だろう。目的とはすなわち「ラクア」に到達すること。レックウザもテラパゴスもそこに到達するための鍵となるポケモンである。
RVの目的はダイアナから託された主人公:リコの想いに由来するもので、EXPの目的は組織のボス:ギベオンの想いに由来する。ただ、EXPに関してはまだ不明瞭な部分が多い。「ラクア」に到達した後何をするのかが見えてこないし、組織の構成員も一枚岩ではない。
EXP側のメインキャラクターといえばアメジオだが、彼の素性もまだ明らかになっていない。ギベオンの側近のハンベルに可愛がられているところを観るとギベオンの親族なのでは?と思ったりもするが、その辺りもまだ妄想の域を出ない。
この辺りの情報が開示されたらストーリーとしてかなり進んだように見えると思うが、終盤で一気にお披露目するかもしれない。シリーズ構成の佐藤大氏が手掛けた「エウレカセブン」ではそのような印象を受けた。
一方、RVに関しては過去編を細々と進めており、フリード・オリオ・マードックに関しては過去回が既に放送されている。これから掘り下げるとしたらドット・ランドウだろうか。第二期OPにてリコとロイの幼少期の姿も映っているので過去編はどこかでやることになると思われる。
ただ、個々のキャラの掘り下げ以上のことはやらない気もしている。RVの目的は「ポケモンの謎、世界の謎を解き明かすこと」と既に開示されている。これ以上の目的があるとすればフリードの裏切りパターンしかないが…アニポケでその展開はないだろうと高をくくっておく(フラグ)。
ここまでまとめると、34話時点でストーリーの大枠的には半分ぐらい到達しているものの、内容を観るとまだまだ序盤のようにみえるということだ。この一見アンバランスにも思える進行によってHZには常に「謎」が散りばめられている状態が維持される。
謎に「モヤモヤ」するのか「ドキメキ」するのか。人によって見方は変わるだろう。私は中間の「ヤキモキ」した状態だ。どちらに振れるのか来年をお楽しみに。To Be Continued.