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【妄想考察雑談】HZミステリーファイル No.1 エクスプローラーズ

ぼんやりと物思いにふける季節の雑談🍂

先週の9月27日をもって第三章『テラスタルデビュー』が締めくくられ、11日に第四章『レックウザ ライジング』が始まるアニポケHZシリーズ。今週は一息入れるためのお休み期間となる。

こめこめくらぶ的には『テラスタルデビュー』の総評記事を書いたり、クイズを作ったりとそれなりに充実した活動期間だった。リンクを貼っておくのでお休み期間の暇つぶしにでもしてもらえたら幸いだ。

さて、総評でも述べたが『テラスタルデビュー』は少年漫画における修行編のような位置づけでリコロイドットが成長する為の準備期間だと見受けられる。ならば、次章『レックウザ ライジング』では一気に本筋の物語が大きく動くのでは?と考えるのは自然なことだろう。

実際、アニポケ公式Xアカウントで投稿された声優インタビューではそれらしい情報が匂わされている。

寺崎裕香(ロイ役):新しくはじまる新章「レックウザ ライジング」ではリコとロイの物語の本筋である、テラパゴスとラクアについていよいよあきらかになってきます。

青山吉能(ドット役):そしてこれまで積み重ねられてきた謎に、真実に直面します。

アニメ「ポケットモンスター」公式X(https://x.com/anipoke_PR)のポストより

HZシリーズが始まって1年半が経つが、物語の最初に提示された"謎"に"答え"が示されたことはほとんどない。冒険者ルシアスという存在、六英雄ポケモンの役割、エクスプローラーズの思惑…最初から提示された"謎"に加えて第三章では「ラクリウム≒永遠のめぐみ」という"謎"の物質が絡んできた。

次章でそれらの謎が一気に解消!…とまではいかないかもしれないが、ある程度道筋が見えてくるとすれば喜ばしいことだ。謎は謎のままでも美しいが、謎が解消されるときのカタルシスこそが物語の推進力となる。

とはいうものの、謎が解かれてしまっては出来ない楽しみ方というのもある。所謂「考察」―私にとっては「妄想」と大差ないが―は、謎が解かれていない「今、ここ」の物語の遊び方といえるだろう。

前置きが長くなったが、要はアニポケHZにまつわる”謎"についてあることないこと妄想してみようという話だ。題して「HZミステリーファイル」…某軟体生物ゲームのネーミングから丸パクリしてるのはあしからず。

続くかどうかはわからないが「ファイル」なので一応番号を割り振ってみた。「No.1【エクスプローラーズ】」。ライジングボルテッカーズの対立組織であり、リコ達と同じく"ラクア"への到達を目論む者たち。彼らが集まった理由、そして望みとは…。


組織構成の"謎"

エクスプローラーズ(以下EXP)はギベオンをボスとする謎の組織。組織の目的については後に考察(妄想)するとして、組織の形としては"表向き"上意下達の体をなしているようだ。

すなわち、EXPはギベオンの為の組織であり構成員はギベオンの利益に資するように働く。一方で構成員同士の結束力は固くない。中でもスピネルは積極的にアメジオの足を引っ張っており、アゲートがそれに加担する始末。

普通ならギベオンの孫であるアメジオにこのような仕打ちが許されるはずはないが、アメジオを積極的に支持してるのは直属の部下のジル・コニアとハンベルくらいでほぼ四面楚歌と言っていい状況。肝心のギベオンもアメジオのことより自分の目的が達成されるかどうかに関心がありそうだ。

傍からみれば生々しい権力闘争にしか見えないが、構成員同士が足を引っ張りあっているのはもしかして別の理由があるのかもしれない。そしてそれはEXPの組織構成の"謎"に迫ることになる…。

ズバリ、「EXP構成員孤児説」。身寄りのない子どもたちをギベオンが拾って戦闘員に仕立てた…という仮説。拾われた「子どもたち」にとって血のつながったアメジオは目の上のたんこぶ。ギベオンからの寵愛を誰が受けるかが水面下の争いの動機かもしれない。

この考察()には二つの根拠がある。一つはEXP幹部の一人サンゴの描写。素行が悪く粗暴な態度を示す彼女は分かりやすく悪役のキャラクターに見えるが、一方でそういう生き方しか知らない人間の痛々しさを内包している。

こういう勘繰りは嫌われるのを承知で、サンゴは"愛"を知らないキャラクターとして造形されているようにみえる。そして、サンゴほどわかりやすくはないけれども、オニキス・アゲート・スピネルもそれぞれ何かしらが足りない"子ども"として描かれているのでは…と妄想できる。

もう一つの根拠が「交響詩篇エウレカセブン」の『アゲハ隊』の存在だ。「エウレカセブン」は現在のアニポケHZシリーズのシリーズ構成である佐藤大氏の代表作。飛行船での空旅のモチーフなど作品としての共通点があることは以前記事でも指摘したところ。

そしてアゲハ隊とは同作に登場する敵方のデューイ・ノヴァクが構成したエリート少年兵達。彼らは難民キャンプでデューイに拾われて組織された。彼らにとってデューイは上司であり父だ。

組織としての在り方やキャラクター像が両者で似通っているわけではないが、トップを父とする疑似家父長制の組織…という点で共通している可能性はある。

こうなると唯一年齢層が異なるハンベルの立ち位置が気になるところだが…、これはこのミステリーファイルを読んだあなたの考察に任せるとしよう。

目的の"謎"

さて、それではそもそものEXP、ひいてはギベオンの目的とはなんなのか。54話にてギベオン本人の口からは「我らの大いなる繫栄のためには永遠(とわ)のめぐみ…ラクリウムが必要だ」と述べられた。

ラクリウムはラクアに関係する物質で、恐らくラクアには豊富に存在していると推測される。EXPがテラパゴスを狙う理由はラクアに到達するためであり、そしてラクアに到達した上でなしえたいことはラクリウムの独占だと考察できる。

ラクリウムの効用についてはこれもまだ"謎"に包まれているが、64話で服用したブラッキーの様子を見るに狂暴化…身体・精神高揚の働きがあるのは確かだろう。

ポケモンに振りかけた場合はブラッキーのようになる…では人間の場合は?恐らくこれがギベオンの本当の狙いだろう。ギベオンがラクリウムを求める理由とは…ズバリ「不老不死

あまりにも凡庸な考察()だが状況証拠的に他の可能性を挙げるのは中々難しい。ギベオンはいにしえの冒険者ルシアスと同じ時代を生きたと示唆される発言をしている。

ギベオン:再びラクアに。ラクリウムを我が手に。まだ冒険は終わっていない。そうであろう?ルシアス

「ポケットモンスター(2023)」EP45:はるか、遠くまで

ルシアスが生きていた具体的な年代は不明だが、今生きている可能性が低いことはダイアナがリコに語っている(26話より)。ルシアスと同時期に生きていたとすればギベオンは超常的な方法で生き永らえているはず。その方法というのは…言うまでもなくラクリウムによるものだろう。

ギベオンの周囲には常にピンク色のもやがかかっている。恐らくギベオンはその中でしか生きられない身体なのだろう。また、HZ初期には休眠期間が必要な描写も見られたのでこの延命措置は完璧なものではないはずだ。

ラクアに到達しラクリウムを手に入れることでギベオンは完全な不老不死を手に入れる。かなり古典的だが最初に考えられる答えはこれだろう。だが、我ながら安直すぎる考察()の為、これをフェイクに真の目的を隠している可能性も十分にありえる。

さらに掘り下げるなら不老不死になったとして、その上で成し遂げたいことがギベオンにあるのか。そしてEXPの構成員らも不老不死を願っているのか…あたりが気になるところだ。この"謎"も読者諸氏の考察に任せるとしよう。

長くなる夜にふと思いつきの考察()を並び立てたことを許してほしい。謎は謎のままのか、それとも一つの真実に収束するのか…次週からますます目の離せないアニポケはTo Be Continued. 


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