【感想日記】おどるポケモンひみつ基地
お盆過ぎのアローラ🌴
「夏の映画感想日記」第三弾。今回はちょっと気軽に短編を観ていきましょう。タイトルは「おどるポケモンひみつ基地」。
ポケモン映画自体が久しいですが、短編となると懐かしいを通り越してもはや新鮮な感じ。よければ一緒に楽しんでいきましょう。
「おどるポケモンひみつ基地」
ポケモンの短編映画といえば、トレーナーが登場せず(声の出演があっても顔を映さない)ポケモン達がわちゃわちゃしているのを楽しむ…というのが一般的なイメージだろう。
本作も一見それに倣っているように見える…が、よく観るとピカチュウ軍VSニャース軍が明確に対立しているシビアな世界観ということに気づかされた。
さらにメインの「おどる」要素も「モンスターダンシングボール」によって強制的に行われているものなので、そんなお気楽なものではない。だからこそルンパッパとドゴームの描写に意味がある。タイトルから想像されるダンスそのものを楽しんでいるのはこの二匹だけだからだ。
アニポケでは、テレビ版からずっとサトシとロケット団が対立してきたが、実はポケモン同士の対立のほうがシビアというのはシリーズを超えて一貫している。
本作でもそのシビアさが強調されていたイメージで、ポケモン達が踊っている姿は確かにかわいいものの実はずっと抗争を続けている。それはまさに「生き物」の闘争。「共生」を謳うポケモンの裏テーマともいえるかもしれない。
また、確かにニャース達がゴニョニョ達を強制労働させていたのが原因とはいえ、サカキ様を迎えるパーティの準備が滅茶苦茶になってしまった様子をみるのは忍びないものがある…。これは自分が観る視点が変わったからだろうか。
最後に、この映画はAG初期パーティの映画であることに大きな意味がある。登場ポケモンのほとんどはたねポケモンであり、だからこその可愛らしい所作などは一見の価値あり。個人的にはハスボーに注目するのをおすすめする。本当にかわいいので。
(了)
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