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【感想日記】おどるポケモンひみつ基地

お盆過ぎのアローラ🌴

「夏の映画感想日記」第三弾。今回はちょっと気軽に短編を観ていきましょう。タイトルは「おどるポケモンひみつ基地」。

ポケモン映画自体が久しいですが、短編となると懐かしいを通り越してもはや新鮮な感じ。よければ一緒に楽しんでいきましょう。


「おどるポケモンひみつ基地」

2003年7月19日公開(「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」同時上映)
原案: 田尻智、増田順一、杉森建
アニメーション監修:小田部羊一
監督:湯山邦彦
エグゼクティブプロデューサー: 久保雅一、鶴宏明
プロデューサー: 吉川兆二、松迫由香子、盛武源
アニメーションプロデューサー: 奥野敏聡、神田修吉
アシスタントプロデューサー: 岡本順哉、島村優子、福田剛士
キャラクター原案: 藤原基史、森本茂樹、吉田宏信、太田敏、岩下明日香、富田愛美、海野隆雄、江尾可奈子、にしだあつこ、斎藤むねお、吉川玲奈、奥谷順
キャラクター設定:松島賢二、西野弘二
キャラクターデザイン: 一石小百合、松原徳弘
総作画監督: 一石小百合
作画監督:高橋英吉
色彩設計: 吉野記通、平出真弓
美術監督: 小林七郎
セットデザイン: 近永健一
音楽:多田彰文
音楽プロデューサー : たなかひろかず
音響監督: 三間雅文
音響プロデューサー: 南沢道義、西名武
制作:小学館プロダクション
アニメーション制作: OLM
製作:亀井修、陣内弘之、富山幹太郎、芳原世幸、阿部輝彦、田辺滋、八木正男、ピカチュウプロジェクト

監督:湯山邦彦「おどるポケモンひみつ基地」(2003)小学館プロダクション

ポケモンの短編映画といえば、トレーナーが登場せず(声の出演があっても顔を映さない)ポケモン達がわちゃわちゃしているのを楽しむ…というのが一般的なイメージだろう。

本作も一見それに倣っているように見える…が、よく観るとピカチュウ軍VSニャース軍が明確に対立しているシビアな世界観ということに気づかされた。

さらにメインの「おどる」要素も「モンスターダンシングボール」によって強制的に行われているものなので、そんなお気楽なものではない。だからこそルンパッパとドゴームの描写に意味がある。タイトルから想像されるダンスそのものを楽しんでいるのはこの二匹だけだからだ。

監督:湯山邦彦「おどるポケモンひみつ基地」(2003)小学館プロダクション

アニポケでは、テレビ版からずっとサトシとロケット団が対立してきたが、実はポケモン同士の対立のほうがシビアというのはシリーズを超えて一貫している。

ポケットモンスター(2019)「ピカチュウアテレコ大作戦」

本作でもそのシビアさが強調されていたイメージで、ポケモン達が踊っている姿は確かにかわいいものの実はずっと抗争を続けている。それはまさに「生き物」の闘争。「共生」を謳うポケモンの裏テーマともいえるかもしれない。

また、確かにニャース達がゴニョニョ達を強制労働させていたのが原因とはいえ、サカキ様を迎えるパーティの準備が滅茶苦茶になってしまった様子をみるのは忍びないものがある…。これは自分が観る視点が変わったからだろうか。

最後に、この映画はAG初期パーティの映画であることに大きな意味がある。登場ポケモンのほとんどはたねポケモンであり、だからこその可愛らしい所作などは一見の価値あり。個人的にはハスボーに注目するのをおすすめする。本当にかわいいので。

(了)


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