新無印97話「ヤドキング! カレーなる遭遇!!」感想
※画像は全てポケモン公式YouTubeチャンネル からの引用となります。
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〇概要
今回の話、なかなかにスパイシーな味わいでしたね。(カレーだけに) リサーチフェローのテンプレに則ってると見せかけて、実はその型に囚われていない懐の深い構成になっていたと思います。
〇異文化交流を目指して
ガラルヤドキング側の目的が最初ヤドン島の征服なのかそれとも移住かと思われたところ、ガラナツの木を植えるという「布教」すなわち「異文化交流」が目的なのは最後まで見ないと分かりませんでした。
移住となれば綺麗ごとでは済まないはずなので、丁度いい塩梅だったと思います。
〇リサフェロ型の裏切り
リサフェロの型っぽく見えながらそうじゃないのは、原種ヤドキングとガラルヤドキングの相互交流(ラップバトル)をサトシとゴウの身体を借りるだけで、実際は自分たちで完結させたからです。
問題解決をサトシとゴウ(実際ほぼゴウ)にさせるのがリサフェロ型の特徴ですが今回はそれを裏切ってきました。
実際、ゴウもサトシもヤドンたちの意を細かいところまで汲み取れ切れてない描写が事前に挟まれていたので、高い知能を持つヤドキングたちが自分たちで問題解決を図ろうとするのは理にかなってると思います。
〇妥協なきバトルの末のカレーうどん文化
しかし、一見アホッぽく見えたラップバトルですがエスパー技が飛び交っていたところを観るとかなり激しいバトルだったのではないでしょうか。
ガラナツ文化とうどん文化は妥協によってではなく、激しいぶつかり合いの末「カレーうどん」文化として成立したのです。(どこかシント文化っぽいですね)
〇総括
異なる考えを持つ他者との共存はアニポケの重要なテーマの一つです。そしてその解決方法として「バトル」が主に採用されてきました。
今回の話はリサフェロの型からは外れますが、アニポケの型には合致していました。ちゃんとバトルしてるのはいい意味でアニポケらしくてよかったですね。
(了)