【雑談】癖がある味にこそ虜になる
金木犀の香りが鼻をくすぐる雑談🍂
アニポケではライジングボルテッカーズ(RV)がキタカミの里に上陸し、新たな物語が始まろうとしている。当面の目的は六英雄ポケモンのバサギリの捕獲とテラスタル研究の第一人者であるブライアからの情報収集といったところだろうか。
キタカミの里は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のダウンロードコンテンツ(DLC)の『ゼロの秘宝:前編・碧の仮面』の舞台だ。アニポケ上ではシームレスに展開されているので気づきにくいが、既に追加コンテンツの領域にまでストーリーが展開されているのは感慨深い。
DLCは現代のゲームではポピュラーな販売方法だが、ポケモンにおいては前作の「ソード・シールド」の「エキスパンションパス:鎧の孤島/冠の雪原」から始まった比較的新しい取り組みだ。
それまでの所謂「マイナーチェンジ」とは異なり、完全に新規のデータでプレイするのではなく既存のゲームプレイを"拡張"させるコンテンツとなっている。
前シリーズのJN(新無印)においては、全地方舞台の影響もあってかDLC要素はそこまで盛り込まれなかった印象だ。特にDLCの新キャラクターである鎧門弟のクララ・セイボリーやカンムリ雪原で出会うシャクヤ・ピオニーなどはアニポケで登場する機会がなかった。
やりこみ要素ともいえるDLCのキャラの扱いが難しいのは何となく想像できるところだが、逆にDLCだからこそ"濃い味"付けができる一面もある。
最近ポケマスで実装されたクララ・セイボリーなどは改めてその"味"が世間に知れ渡った好例だろう。本来バージョン違いの同ポジションの彼らは相まみえることはないのだが、パシオ時空によりその壁を乗り越え"鎧門弟"という新たなカテゴリを手に入れた。
自分がのし上る為なら手段を選ばない野心家。一方で、誰よりも傷ついてきた経験を持つ二人。原作主人公組(マサル・ユウリ)ではないキャラクターと絡むことで彼らの"味"は一層強く引き出される。
先日のアニポケで登場したゼイユもそんな"味"を引き出されたキャラの一人だろう。本来弟のスグリとセットで登場するはずの姉キャラのゼイユだが、アニポケでは単独での登場。ゼイユの振る舞いが弟がいるから…というだけではなく彼女生来の負けん気によるものと描かれたのも一つの掘り下げといえるかもしれない。
改めて語るべくもないがポケモンはマルチメディア展開によって成長してきたコンテンツだ。そしてメディアが異なれば同名キャラクターであっても多少の"ズレ"が発生する。ビジュアル・CVなどにおける"解釈違い"はよく聞く話だ。
人によってはこの"ズレ"を許容できないという感性の持ち主もいるだろう。勿論その感性を否定はしないが、個人的にはこういう"ズレた味"を楽しむのがポケモンを楽しむコツなのだと思っている。
これから登場するであろうブライア、サザレ、スグリらがどんな味付けがなされるのかも今から楽しみだ…登場しないというのはなしでね?
To Be Continued.