新無印一時間SP(103話・104話)感想
※画像は全てポケモン公式YouTubeチャンネル からの引用となります。
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〇概要
今回は1時間SP!
たっぷりの長尺で強敵との闘いを描きました。今回のSPでサトシは「強くなりながら勝つ」というバトルのコンセプトを打ち立てましたね。クライマックスに向けての準備回ともいえる展開でした。
〇103話「サトシとシトロン! 友情大特訓!!」
まずは103話の特訓編について。
ネギガナイトが新しい技として「スターアサルト」を習得しようとする兆しから特訓を開始、そしてウオノラゴンがネギにつられて「ドラゴンダイブ」を習得するというトリッキーな特訓回でした。このトリッキーさこそが今回のバトルの肝となります。
・忠勤な騎士とトリックスター
ネギガナイトは「騎士」というバックボーンがあるので、サトシの指示や意図を理解しています。
一方ウオノラゴンはガラル地方の珍しい化石ポケモンで、何を考えているのかよくわかりません。
忠勤な騎士とトリックスターのドラゴンの取り合わせは一見不思議ですが、結果的に相乗効果を生み出したようです。
〇104話「ハイパークラス! VS四天王ドラセナ!!」
対戦相手の四天王ドラセナは鷹揚な振る舞いと厳しい姿勢を両立している「現役」トレーナーでした。予告の印象では試合中に激昂するのではと構えていましたが、対戦相手に対する目配りやポケモンに対する労りを忘れることのない余裕を最後までもっていたのが印象的でした。
・リターン優先の立ち回り
具体的な対戦内容をみると終始ドラセナが圧倒しており、一見するとなんでサトシが勝ったのかよくわかりません。
ただしそれはバトルに説得力がなかったということとは微妙に違います。サトシは要所で大きなリターンをとれるような立ち回りを指示していました。
今回のバトルはスターアサルトとドラゴンダイブをいかに通すかが肝でした。これらの技を通すのに重要なのは一撃を通すまでに相手の攻撃を耐えるタフネスと相手の予想外のところから攻撃するトリッキーさ。根性と滅茶苦茶はサトシの十八番ですが、今回のバトルではそれをサトシがコントロールしていました。
〇総括
サトシが鼓舞したり滅茶苦茶な戦法をアドリブで繰り出すのではなく、ポケモンの特性を引き出す。歴戦のトレーナーであるサトシの集大成の形がみえてきたバトルでした。
マスターズ8においてもどれだけ試合中に「強くなる」かが重要なカギになりそうです。次回のWCSを楽しみに待ちましょう。
(了)