SMスクール組 キャラ・手持ち語りシリーズ マーマネ編
※画像は「ポケットモンスターサン&ムーン」及び「ポケットモンスター」からの引用となります。
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〇はじめに
アローラ!
#SM語り スクール組・手持ち語りのお時間です。
4回目の主役はでんきタイプのエキスパート、プログラミングから工学までこなす天才マーマネとその手持ち。トゲデマル、デンジムシ→クワガノン、さらに新無印で登場したデンリュウとの関係について語ります!
〇マーマネの概要・背景
マーマネはスクール組の一人でメレメレ島に暮らしています。家族構成は父・母・マーマネの三人家族 従兄弟にマーレインがおりウラウラ島ホクラニ天文台の館長を務めておりよく交流しています。家族はマーマネの活動を応援しており、離れにマーマネラボを作るほどです。
〇マーマネのパーソナリティ
マーマネはでんきタイプのスペシャリストであり、プログラミングの知識や工学の腕前も持つテンプレの天才キャラに見えます。
しかし、マーマネの本当にすごいところは専門的な知識や技術ではなく、優れた状況判断能力と問題解決能力を有している点だと考えます。
マーマネは今起こっている現象を即座に把握し、その問題を解決する具体案を提示できます(シミュレーションとプログラミング)。
その能力は短期的なトラブル解決はもちろん、長期的な計画を要する場合にも発揮されます。
マーマネはスクール組の中で一番具体的に夢(=宇宙飛行士)へと進んでいるキャラクターです。これはマーマネが何をすれば夢に到達できるのかを頭の中で思い描き、それを具体化することができるかを考える能力を有しているからです。
一方、スクール組ではリーリエと並び欠点も目立つキャラです。頭でっかちで感覚的な物事の捉え方が苦手。またプライドが高いわりに自己肯定感が低く、自分が失敗しそうだと思うとすぐに諦めようとする癖があります。マーマネ回ではこのような欠点がクローズアップされることが多い印象です。
しかし、マーマネのもう一つの特徴として他者の弱さを理解することができる優しさがあります。スクール組は人間性ができたキャラが多い中、失敗すること・ネガティブなことを理解できる優しさを持っているのはマーマネの個性です。
〇マーマネと手持ちの関係
マーマネは「弱さ」が目立つキャラなので、ストーリーとしてはポケモンに引っ張ってもらうことが多いです。もちろん信頼関係は築いており、たまにマーマネが自信をなくすこともありますがフォローする演出がなされることが多いです。
〇マーマネと光と闇
マーマネの重要なファクターに「光と闇」があります 。マーマネが憧れる宇宙には暗闇が広がり、光が点在しています 。
ここからはマーマネが宇宙に憧れたきっかけと暗闇を恐れるようになった理由、そしてその恐怖をポケモン達とどう乗り越えたかを語ります。(いつもより妄想成分多め)
・宇宙へのあこがれ―星船カグヤの物語
マーマネの宇宙への憧れの原点は「星船カグヤ」の物語にあると考えられます。「星船カグヤ」はUBのテッカグヤをモチーフにした物語で、ストーリーは「かぐや姫」と同じ…ではなく、地球に降り立ったテッカグヤが自身の意志で月へと帰る物語となっています。(69話)
マーマネがなぜこの「星船カグヤ」の物語が好きかは具体的に語られてはいないのですが、個人的にはスケール感・そしてカグヤの自由意志が描かれていた部分に魅力を感じたのではないかと考えています。69話でもテッカグヤが自分で月に帰れるようにマーマネは奮闘しました。
・暗闇の恐怖―メテノの喪失
また、マーマネの宇宙への興味は従兄弟のマーレインの存在によってさらに大きくなります。ホクラニ天文台の所長であるマーレインはマーマネをかわいがり、望遠鏡で宇宙をみせてあげていました。そんな中で幼少期のマーマネはメテノと出会い、そして別れることとなります。
メテノは宇宙空間から落ちてきた時点で死を運命づけられたポケモンです。メテノの死は光の消失―暗闇の訪れであり、幼きマーマネはこの恐怖により一部記憶を封印していました。
憧れであった宇宙には光と闇が混在している。マーマネは宇宙に対して複雑な思いを持ち始めたと考えられます。
・暗闇から守る光―トゲデマルとの出会い
ここが今回一番の妄想ポイントですが、暗闇が怖くなったマーマネのために両親がトゲデマルをマーマネに与えたのではないでしょうか(ゲットエピがないので確証はなし)。暗闇から守る光としてトゲデマルはマーマネの大きな心の支えとなりました。
・前に進むための光―デンジムシ・クワガノンとの歩み
マーマネはトゲデマルによって暗闇から守られて生活していましたが、デンジムシのゲットにより転機を迎えます。デンジムシは26話にてサトシからプレゼントされたポケモンです。SMにおけるマーマネの成長はデンジムシ・クワガノンと共にあります。
デンジムシは「おっとり」な性格ですが実直で芯の強いポケモンです。デンジムシレースでは過酷な環境の中最後まで走りぬき、ポニの大峡谷では洞窟の暗闇にマーマネが挫けそうになったときに放電で明るくするなどマーマネを引っ張る場面が多くみられます。
進化を果たしたクワガノンと共にマーマネは暗闇へと立ち向かいます。決定的なのは119話でのクワガノンレースでした。アクシデントにより暗闇に襲われたマーマネをクワガノンは励ましました。
「キミが頑張るなら僕も頑張らなくちゃ」
マーマネは一歩前に進み暗闇を克服します。
その後のZ技特訓やリーグ戦においてもクワガノンは持ち前の実直さでマーマネをひっぱります。マーマネの心がくじけそうになってもクワガノンは折れません。この短い期間でマーマネは見違えるようにたくましくなり、カキにも認められようになります。
リーグ後、マーマネはマーレインともにトクサネ宇宙センターへ勉強しにいくと語ります。先述したようにマーマネは夢のために何をすればよいのか考え、それを実行できる人物です。具体的な道筋があるからこそ、その物語は次シリーズへと続いていきます。
・道標となる光―デンリュウとの挑戦
マーマネの夢への挑戦は新無印でも描かれます。タイトルは「宇宙にとどけ! デンリュウの光!!」
マーマネは自分の夢への第一歩として、ファイヤロー2の帰還プロジェクトにマーレインからデンリュウを借りて参加します。
しかし、このデンリュウはおっちょこちょいで自分に自信がないポケモンでした。案の定トラブルが発生したことが原因でスランプになり光を灯せなくなるデンリュウ。マーマネはデンリュウを励ましますが、上手くいかずデンリュウは逃げ出してしまいます。
「やっぱり僕じゃだめだったんだ」と落ち込むマーマネ。今までポケモンに引っ張ってもらっていた彼にとって味わったことのないピンチです。しかし、サトシはこう声を掛けます。
「そんなことない!マーマネはいつも一生懸命で全力じゃん。今回だって宇宙飛行士になる夢のために参加したんだろ。」
夢のためにどこまでも一生懸命になれるマーマネのすごさをサトシは知っていました。そして気を取り直しデンリュウを見つけたはいいものの今度はゴウのサルノリが行方不明に。サルノリの道標にはデンリュウの光が必要、ということでマーマネはデンリュウに語り掛けます。
「デンリュウ。僕もよく失敗して落ち込むこともある。けどあきらめなければ夢は叶うって信じてる。頼りないかもしれないけど僕も頑張るから一緒に頑張ってくれないかな」
…マーマネがはじめてポケモンを引っ張った瞬間です。
しかし戻ったところ再び問題発生!
このままではファイヤロー2は帰還できない!というところでマーマネはシミュレーションを開始します。マーマネは天文台間をリレーしてトクサネ宇宙センター上空にきたときに大気圏突入信号を送れば帰還できるはずと計算をたて、それをヒロタ氏に了承させました。
そして最後の難関はデンリュウの光を阻む厚い雲。デンリュウとトゲデマル、サトシのピカチュウ・ゴウのライチュウが一緒になって光を集めます。
「宇宙へ届け希望の光!ライトオン!!」
守られる光から導く光へ。マーマネの光への向き合い方が変わった瞬間です。
結果無事にファイヤロー2は帰還しプロジェクトは成功!
最後にナレーションがこう締めくくります。
「マーマネの夢に向かう姿をみて自分たちの夢を再確認したサトシとゴウ。彼らの進む道はきっと明るい光に照らされている」
現在進行形で夢を追いかける主人公たちを照らす光をマーマネは灯したのでした。
〇総括
毎度長くなりますがそろそろ〆ましょう。マーマネは夢へと突き進むために、具体的な方法を考え実践できる本当の天才です。ナイーブなところもありますがそれを優しさに変えて周りを照らす光になれる人物です。マーマネが照らした光で私も前に進みます。
ご清聴ありがとうございました。
(了)