ポケマス夏イベント「真夏の空に願いをこめて」感想語り
〇概要
BW組がまだ完全に関係性を築いていないからこそのエピソードでしたね。お互いの性格を理解しているけれども、その関係性に自信を持ち切れていないNをトウコが引っ張りトウヤが支える… 。
Nの言葉を借りれば美しい方程式が組まれたストーリー。
〇Nの葛藤
Nにとってトウコもトウヤは既に大切な人ですが、自分がその関係性に応えられる自信がないN。
Nなりに相手を気遣ったり友人関係がどのようなものであるべきかについてを考えていますが、それが空転してしまっている状況 。まさしく本編のアフターストーリーならではの葛藤です。
〇トウコの魅力
トウコがイケメンで「いい女」(下品な言い回しですが)なのも際立っていましたね。元気を押し付けるのではなく、自分の元気で相手を引き付けるような魅力があります。
◎オトスパスの入手経路
オトスパスの入手経路も非常に興味深いものでした。
サイトウさんからもらったタマゴから孵った個体だったとは!
ということは恐らく親のオトスパスをサイトウさんが持っているということで… 。ポケモンで繋がる人間関係というのはポケマスらしくてすきですね。
〇レプリカに仮託する本当の想い
レプリカの願い星のアクセサリーはBW組がまだまだこれから関係性を作っていく段階にあることをわかりやすく示していて演出として素晴らしいと思いました。
レプリカでもそこにある関係性は本物…。しかしそれは「ひっくりかえ」せば本物の関係性であってもレプリカに仮託したいということ。
◎ダイゴの役割
ここで石マニアのダイゴを登場させたのは、このレプリカに仮託する関係性に対する不安を浮彫にした上でダイゴにそれを払拭させるためだと考えられます。
Nの「ありがとう」には自分の抱える不安を軽減してもらったことに対する感謝も含まれている気がします。
〇Nとお祭りの親和性
ブレイク団のイカサマに直接制裁に向かうのではなく、Nの数学的推理の能力とゾロアークの幻影を使って「だましうち」したのも面白かったですね。
この世界は数字とまやかしで出来ている… お祭りという舞台とNの相性は随分いいようです。
ブレイク団との抗争でペンダントは壊れてしまったけど思い出は壊れてしまったわけではない。関係性は目に見えないから不安だけれど、永遠に残すこともできる…。
Nにとってはまだそれを学ぶ途中、この世界に生まれたばかりなのです。
〇一瞬を永遠に
一瞬で消える花火、でもそれを観た思い出は残り続ける。今日だけの感動を今日だけにしたくない。明日もその次の日も…その永遠の思い出を紡いでいく。
BW組の新しい当たり前の兆しがみえたところでEND。
〇総括
BW組にとってはパシオが出発点なんですよね。他の地方とはまた違う初々しさを感じられて、なんだか甘酸っぱい気分。
いい夏のはじまりを迎えられました。
ありがとうポケマス先生!
(了)