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【雑談】真実と事実…見極めるべきは?

冬将軍が名乗りを上げてきた雑談🥶

アニポケではライジングボルテッカーズ(RV)が最後の六英雄エンテイを追い求めて新たな航路に出たところ…。その足掛かりとして元RVメンバーのソーダヨ(本名:ソーティム・ダ・ヨティム)に話を聞くこととなった。

ソーダヨは自称"真実のポケモンジャーナリスト"として活動している。主な表現媒体は「月刊オーカルチャー」…ドット曰く「老舗のNo.1B級オカルト紙」に記事を掲載している。

軽く肩書を聞いただけでもうさん臭い人物だが、実際ソーダヨの(二日)後輩のモリーは彼の情報に振り回された過去があるようだ。

ポケットモンスター(2023) EP76:ソーナノ?ソーダヨ!

では、ソーダヨは完全にウソを書き散らすトンデモジャーナリストなのか?といえば答えは否である。これについては他でもない被害者のモリーがフォローしている。

リコ:ねえモリー、ソーダヨさんが言ってたエンテイの情報本当かな?
モリー:心配しなくて大丈夫。ソーナノが"ソーナノ!"って力強く言ったらソーダヨは本当のことを言ってるから
リコ:え?
モリー:付き合いが長いからソーナノにはわかるんだよ。逆に"ソーナノ?"って言ったらホントかウソか定かじゃない
リコ:そっか…じゃあ安心だね
モリー:まあいいネタが手に入ったし、ソーダヨなりのお礼じゃない?腐ってもジャーナリストだからね

ポケットモンスター(2023) EP76:ソーナノ?ソーダヨ!

モリーのフォローを踏まえると、ソーダヨは<ウソをついている>というより<真偽が不確定な情報を"真実"として断言している>、というのがより正確な捉え方だろう。

ポケットモンスター(2023) EP76:ソーナノ?ソーダヨ!

ジャーナリストとして裏どりしてない情報を表に出すのはどうなんだという至極全うなツッコミは置いといて、ソーダヨにはソーダヨなりの信念があることが伺える。

しかし、一見して「ウソつき」の烙印を押されそうなソーダヨが"真実のジャーナリスト"を名乗っているのはすんなりと飲み込めないオーディエンスもいるはず。本記事では"真実"という言葉についてもう少し深堀りしてみよう。


まずは簡単に”真実”の語義の確認から。デジタル大辞泉からの引用となる。

しん‐じつ【真実】読み方:しんじつ[名・形動]
1 うそ偽りのないこと。本当のこと。また、そのさま。まこと。
「—を述べる」「—な気持ち」

デジタル大辞泉(https://www.weblio.jp/content/%E7%9C%9F%E5%AE%9F)

"真実"とは「本当のこと」…確かにその通りだが、このままだと具体的にイメージしにくい。では似たような言葉である"事実"と比較してみたらどうか。同じくデジタル大辞泉より。

じ‐じつ【事実】読み方:じじつ【一】[名]
1 実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。「意外な—が判明する」「供述を—に照らす」「—に反する」「—を曲げて話す」「歴史的—」

デジタル大辞泉(https://www.weblio.jp/content/%E4%BA%8B%E5%AE%9F)

”事実”が「実際に起こった事柄」を表しているのに対して、"真実"はそれに限定されていない。"真実"は実際に起こったことではなくとも「本当のこと」であればそれに値する言葉なのだ。

より、命題を明確にする為に対義語を見てみよう。Weblio対義語・反対語辞典によれば"事実"と"真実"の対義語は次の通り。

事実⇔虚構
真実⇔虚偽

Weblio対義語・反対語辞典

"事実"の対義語が"虚構"であり、"真実"の対義語が"虚偽"であるとするならば両者は類語でありながらもねじれた関係にあると言えるだろう。虚構の中に真実を見出すこともあれば、事実を並べて虚偽を繕うことだってある。

おとぎ話の中にあった「ラクア」を信じて本当に探し当てた初代エクスプローラーズはまさに「虚構の中に真実を見出した」者たちだ。

ポケットモンスター(2023) EP75:託された未来、この世界の輝き

そして、その初代エクスプローラーズの意思は巡り巡って現在のライジングボルテッカーズであるリコ達に受け継がれている。先行きが不透明な中、テラパゴス(パゴゴ)の意思を信じて一歩ずつラクアへと近づいている。

"事実"は観測されることによって認識されるが、"真実"は信じることによって確かなものとなる。ソーダヨ曰く「(真実かどうかは)お前次第だ

ポケットモンスター(2023) EP76:ソーナノ?ソーダヨ!

一応付言しておくと、"真実"が"事実"より優先される…という話ではない。特にソーダヨのようなジャーナリズムに身を置く身分であれば"事実"の正確な観測は重要なスキルであり職業倫理であるはずだ。

というわけで、ソーダヨの言葉に諸手を挙げてのっかるわけではないが、これからのアニポケの冒険にも何が"事実"で何が"真実"なのかが大事な命題になってきそうだ。真実はいつも一つ!…かどうかはTo Be Continued…

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