主張よりも相互理解
六人の盲人が象を触って、正体を突き止めようとしました。
一人目は、鼻に触って言いました。「象はヘビのようなものだ。」
二人目は、耳に触って言いました。「象はうちわのようなものだ。」
三人目は、足に触って言いました。「象は大木のようなものだ。」
四人目は、胴体に触って言いました。「象は壁のようなものだ。」
五人目は、尻尾に触って言いました。「象はロープのようなものだ。」
六人目は、牙に触って言いました。「象は槍のようなものだ。」
盲人たちは自分の意見を譲らず、言い争いが終わることはありませんでした。
六人の意見は間違っていません。
それぞれの盲人は、象の一部分を触ってすべてを知った気になっています。
さらに、自分が正しいと思いすぎると、他の情報が偽物だと感じていました。
自分の正しさを主張しすぎると、相手の正しい部分が見えてきません。
心理学では、「確証バイアス」といいます。
盲人たちは、聞き入れる耳を持つことが必要だったのです。
言い合うのではなく、聞き入れる事ができれば、六人の主張から像の全体の姿がわかったはずです。
自分の経験でしか話さないと一面的な視点でしか物事が見えません。
本来の姿を見つけることができません。
偏った考えをもたないために
・先入観をもたない
・都合の良い情報のみ集めない
多面的な視点をもつよう心がけるために
人の考えや意見に耳を傾けようと意識してみましょう。