下顎前突の矯正日記~プロローグ①~

今回から普段のつぶやきに加えて、矯正日記も書いていこうと思います。
矯正を検討している方や矯正の過程が気になる方に届けば嬉しいです!
プロローグ①では、矯正を決断する前までを述べたいと思います。

まず、私の歯の状態から簡単に説明しておこうと思います。
私は小学生のころから噛み合わせが悪く、本来上の歯が下の歯にかぶさるところを下の歯が前に出てしまっていました。いわゆる下顎前突です。受け口とも言います。
また、前歯もかなりガタガタ(下は結構キレイです!)。嚙合わせ以上に気にはしていなかったのですが、とにかくガタガタでした。
そんなこんなで、長いことこの噛み合わせと歯並び付き合ってきています。

中学頃までは特に何も気になるところはなく、特に矯正をするなどはありませんでした。小学生のころ行きつけの歯医者の先生に「この噛み合わせで困ることある?」と聞かれ首を振って以来、基本的に定期健診で伺った際なども矯正の話は出てきませんでした。
しかしやはり、嚙み合わせの悪さというのはしっかりと悪影響を及ぼすもの。次第にはっきりとそのデメリットを自覚するようになりました。

まず第一に、見た目が悪い。
ニコッと笑おうとしても、若干顎がしゃくれるようになってしまうんですよね。とても笑顔がぎこちない。言葉を選ばなければ、笑顔がかなりブスになります。きれいな歯並びで前歯をキラキラさせながら屈託のない笑顔をしている人が心底羨ましいです。私はイキったように口を閉じて口角を挙げるので精一杯です。

そして第二に、滑舌が悪い。
正直見た目よりなにより、この滑舌の悪さが圧倒的に気になります。見た目とかどうでもいいからとにかく滑舌を何とかしてくれ、と思うほどです。サ行やタ行が特に喋りづらいですね(基本的にどれも悪いですけど・・・)。滑舌が悪いと、— 僕の場合は普段喋る分には比較的問題はなかったのですが― 人前でしゃべる際、必ずと言っていいほど噛みます。接客のバイトをしているのですが、お客様を呼び出す際、自分の噛んだ様子が響き渡る様子に赤面することは何回もありました。人前で喋り方がぎこちなくなるのは、本当にメンタルに来ます。今はまだ耐えていますが、もし解決策がないまま耐え続けなければならない状況だったなら、人前で話すことが恐怖で仕方がなくなっても不思議ではないと思います。現在の僕は、かなり意識的にゆっくり喋ることで応急処置をしています。ただそれでもやっぱり噛む回数は多いです。録音してみるとかなり最悪ですよ(笑)。自分が思っていた以上にぎこちなかったことに愕然としたことも多々あります。

私の場合は顎が下に出ているとはいえ、そんなにはっきりと顎がしゃくれているわけではなかったため、笑った際の顔と滑舌以外は、特に困ることはありませんでした。そして何とか応急処置もできていたため、矯正の優先順位は高くありませんでした。
(ところで、受け口のデメリットを検索すると、顎関節症の危険性や歯周炎・虫歯になりやすい、体の歪み、肩こり・頭痛、・・・とかなり影響があるとのこと。虫歯になりやすかったり慢性的に頭痛を抱えている身からすれば、これらは全て嚙み合わせの悪さのせいだったのか?それじゃあ噛み合わせが治ればそれらも全部治る・・・!?と思ったり思わなかったり)

ただ、ここで明言しておきたいのは、常に「矯正できるならしたい」という気持ちを持っていたことです。やはり噛み合わせが悪いことはゼロに見せかけることはできても決してプラスにはならないわけです。ゼロにさえするのも難しいです。だましだましできても、いずれ限界が来ます。

しかし、矯正したい気持ちにブレーキをかけていたのは、やはり金銭面でした。矯正はかなり大きなお金がかかるわけです。基本的に保険は適応されないですし、そうなると100万円はかかってきます。
私は兄弟ともども奨学金なしで私立大に通えるくらいは家庭に恵まれている(この点は親に感謝してもしきれないです)のですが、それでかなりギリギリで、とてもじゃないけど私の矯正代を出せるほどの余裕はありませんでした。あまり深く家庭事情を述べるのもどうかと思うので明言するのは避けますが、とにかく色々な事情でとてもカツカツな中、学費も払ってもらえているわけです。

・親に出してもらうのは気が引ける
・デメリットは多少の我慢できる美醜面と応急処置の利く滑舌
こうした歯に対する事情と矯正したい気持ちの葛藤を抱えながら、気づいたら大学2年生になっていました。


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