編集日記
先日家族旅行に行った映像の編集をしている。
長かったので、二つに分けようとしていて、一つはわりとすんなりと編集ができた。
台湾の台中にいったのだが、ゆったりとした雰囲気を味わえるいい街だった。そうして、そういうゆったりとした幸福の1日をテーマにまとめることができた。
そのあと、台北の映像を編集しようとしているが、なかなか苦戦している。
台北の夜市、そして観光地として有名な九份などの映像だ。
まずざっくりと二十分ほどに絞り込んだが、それを音楽にあわせて四分程度にまとめようとしている(今は十二分)。
ただ、絞り込めないし、テーマとしての軸が難しい。
映像編集のやり方として、クリップを選定しながらタイムラインに並べていく方法と、一度タイムラインに並べたものを削っていくやりかたがあるように思う。
自分はアマチュアなので、何が正しいかはわからない。こなれた正論があるはずだが、自分はやりながらいつも試行錯誤しているだけだ。
自分はどちらもやっているが、タイムラインに一度並べてから、不要なものを少しづつ削っていくやり方が多い。
ただこのやり方は、圧倒的に時間がかかる。
テーマが明確ではじめからイメージがあるものは、選別してタイムラインに並べていくほうがすっきりする。
撮影したクリップを、テーマごとにビンで整理して、音楽の長さにあわせてある程度、ストーリを決めて、その長さに応じて最適なクリップを選び、タイムラインに並べる。こういうやり方が理想なのかもしれない。
ただ、タイムラインに並べたものを、少しづつ削っていくやりかたは、結局いつまだっても終わらずに、何度も何度も再生しては悩んでいることが多い。
今回も同じだ。
今回、四分程度の音楽なので、それに合わせたい。
けれども映像は二十分ほどあり、なんとか大幅に削ってみて、今十二分ほどになった。
まだ三分の一を削らなくてはいけない。
彫刻家のような作業だな。そう、彫刻タイプの作業と名付けよう。たいするものは、絵画タイプか。
彫刻タイプの編集について
音楽にあわせた映像をつくろうとしているので、まず音楽すら流動的なのだ。
Artlistというサービスを使っていて、音楽をいくつかピックしては、映像と音楽のマッチ具合をみている。
音楽の選定にまずものすごく時間がかかっている(これは絵画タイプの場合も同じことだが)。
時間がかかるというのも、結局テーマというか軸が定まらないからだ。
なんとか一曲決めはした。
だが。そうここまで書いて思うのだが、何を描きたいのかの軸がないのが一番ダメなんだと再認識する。
彫刻タイプについて語るには、彫刻家に失礼というものか。まあ、ともあれ、そういう大業な話をしたいわけではなく、今の編集作業のことを書きながら整理しようとしているだけだ。
合計十二分のクリップを並べた。
でも、数秒づつクリップを削っても、尺は対して縮まっていかない。
そして、長い尺の映像を繰り返しみているときに何となく感じられる良さが削っていくとまた印象がかわって、削る前の良さの予感がなくなっていく。
どうでもいいクリップを削除していくなかで、まるで印象が変わっていってそれでまた、出来上がりを迷ったりしているのだ。
趣味であるし、Youtubeに公開はするが、そもそもが登録者数や再生回数を求めたものではないのであくまで自己満足でしかない。
ただ、この自己満足でしかないために、いくらでも時間を費やすことができる。だからこそ、いくらでも時間がかかってしまう。
あらためて趣味としての映像編集について
書きつつも、まとまりのなさにそろそろ終わろうかと思い始めたが、前提をちゃんと書いておこう。
この映像編集は趣味としてやっている。言い訳でもない。
もちろん、誰かにいいね、と言われると悪い気はしないが、決していいねを求めてやりたいとはまだ思わない。
徹底して自己満足を追求する、趣味のひとつとしたいというのが本心だ。
普段の仕事では徹底して人のために顧客のために、自らを半ば犠牲にして時間をつかっている。
その対局として自分を満足させたいのだ。仕事場で、2番手となっている自分へのご褒美の時間でもある。
いくら映像編集に時間を使ってもお金が増えるわけでもなく。
それを仕事にできればいいが、まだその段階でもなく、それで年間数百万の収入をえるようなことは何もしていない。
自分に存分に時間を使って、尊重する活動として気に入っているのだ。
いつかは、別だ。その先はいつかはと考えるが。
ということで、なかなかまとまらないが、まあいいか、という気になり始めた。
とにかく時間をかけることだ。
うーん、頭を整理しようとこの文章を書き始めたが、あまり整理できぬままに、まあまた編集を続けよう。
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