【Ave Mujica ~7話】ここまでのAve Mujicaメンバーについて①
皆さんお久しぶりでございます。今回は7話までのAve Mujicaメンバーについてそれぞれまとめていきたいと思います。
1.三角 初華(ドロリス)
まずはこの人。6、7話では全くと言っていいほど出番が貰えませんでした。まあここ最近「CRYCHICの呪縛からの卒業」をテーマに進んでいたため、初華が出てこないのはある意味必然ではありますが…。にしてもAve Mujicaの中心メンバーだよ!?少し顔見せるくらいはあってもいいでしょ!ねえ!
初華が最後に出てきたのは、Ave Mujicaから逃げるようにクソ親父の家、そして最終的に豊川邸に帰っていった祥子にLINEに似たメッセージアプリで連絡をとっているシーンだったはず。1話の「祥ちゃんとずっと一緒にいられる夢が叶ったから」と夜風に吹かれながら語りかけていたシーンはとても印象的です。しかし、とうのAve Mujicaは解散騒動でメンバーも離れ離れになってしまいました。祥子からすれば初華と一緒にいる理由がなくなった訳ですから、そりゃ離れていきます。8話の予告でスマホをいじっている様子が映されたので久しぶりに出てくるのは確定ですが、どこか不穏ですね。
7話時点まで初華を見てきましたが、ここまで特に何もない。いたって静かで逆に不気味だという印象です。いてもいなくても何も変わらない。Ave Mujicaは、ライブを見に来ていた祥子がMyGO!!!!!に春日影を目の前で演奏されたのを見て、半ば衝動的に、強制的に結成したバンド。2人は幼馴染という関係性ではあるものの、結成時の初華は祥子にとって、彼女の心を埋めるためのお人形に過ぎませんでした。
Ave Mujicaは作中、メンバーごとの場面は沢山用意されていますが、絶望的に描写が少ない海鈴の次に掘り下げが少ないのは初華です。大体の登場シーンが祥子や純田まな、睦との会話シーンかメンバーが集合している時のものばかりです。
初華が今、何を考えているかさっぱり分かりません。祥子がいなくなって100%寂しいと考えている方が多く見られますが、それは私たちの推測でしかありません。勿論、実際はその通りだと思いますが、判断材料が少なすぎます。ここから悲しみを恐れないドロリスさんにどう繋がっていくのでしょうか。
そして、初華は純田まなとのユニット「sumimi」のメンバーでもあります。今年の4月末にリアルで開催されるライブでも、sumimiの初華としての出演が決まっています。CRYCHICと違いこちらは早い段階で出演情報が明かされていましたが、出演理由は活動が終わってしまったCRYCHICと同じではないかと。「三角初華のsumimiからの卒業」です。これから劇中で解散危機に陥るんでしょうね。8話以降の展開も見逃さないようにしましょう。
2.八幡 海鈴(ティモリス)
二人目は八幡海鈴。楽器はベースを担当しており、30のバンドを兼任しているスペシャリストです。
ティモリスについてですが、祥子が考えたティモリスの設定は「我、恐れることを恐れるなかれ」という言葉の通り、何かへの恐怖を断ち切ろうとしているというものです。この「恐れ」について、バンドリ界隈では自身の居場所(バンド)がなくなることを恐れている、ティモリスがライブ衣装のマスクで隠している口元、つまり自分が発した言葉が原因でバンドが壊れることを恐れているなど、様々な考察がされています。これまで感情の起伏も見せなかった海鈴ですが、第6話で同じクラスの椎名立希に「本当にMujica(バンド活動)やってたの?」と痛い指摘を受けた際に、思わず「何が言いたいんだよ」とこれまでの彼女のからは想像できないような言葉が飛び出しました。これは立希が去った後に吐いたものですので、誰かにぶつけている訳ではありません。
第7話のMyGO!!!ライブのリハーサル時間に行われた、実質CRYCHICの卒業ライブ。たまたま居合わせた海鈴が演奏後に唇をかみしめるような仕草を見せました。さらにライブ後、祥子と睦に「私とも元鞘に戻りませんか」と早々にAve Mujica再結成を促しています。立希の言葉が刺さったのかは分かりませんが、あれだけ中立の立場、どこか距離を置いているようにみえた海鈴がここにきてバンド再結成に動き始めました。前作の主人公バンドのベースはバンドを恣意的にぶっ壊しました。今作はむしろ逆で、中立の立場を貫いていたらいつの間にかバンドが解散していた…。という事例です。第4話のモーティスちゃんの暴露によれば、海鈴は新たなバンド(居場所)が見つかって喜んでいたとか。果たして海鈴の本意はどうなのでしょうか。初華よりも描写が少なすぎるので、何も分かりません。ただ、8話予告で空のグラスを見つめる海鈴の意味深カットがありました。いよいよ海鈴の素性が明かされるといったところでしょうか。
さて前置きはこの辺りにしておきましょう。(長げぇよ)
ここまで海鈴はいかにも「バンドに対してドライである」。「他人行儀な口調でどこか冷めている」。「本当にバンドやってたの?(立希評)」。という印象を持たれてもおかしくない人物像になっています。実際、7話時点での私の印象はただいま列挙したものとなります。
しかし、明らかに分かりやすくないですか?冷めてるようで実は情に熱い人間だったなんて例はなんぼでもあります。なので描写が圧倒的に少ないにも関わらずこういう人間だと決めつけるのは早計です。そんなことから、私が海鈴についてとある仮定を提唱します。
八幡海鈴の客観的にみる人物像は全てミスリードである。
「初華のときに証拠もねえのに推測でしかないからってさっきてめぇが言ってたじゃねえか!!」
私は初華の心情は推測であるにも関わらず、判断材料が少なすぎると意見を申しただけで、推測することそのものは否定しておりません。何なら小規模の考察って大体そんなもんです。少ない判断材料や、各所に散りばめられたピースから無理やり妄想してそれっぽい文章を書いているだけですからね。私も現にそうしています。こういうのは答えが考えるのが一番楽しいんですよ。
という訳でピースを参考に軽く八幡海鈴の気になる点について振り返っていきましょう。
①豊川祥子が八幡海鈴をスカウトした理由
前作「Ban G Dream it's MyGO!!!!!」の第12話で高級カフェ?のような場所で祐天寺にゃむと会っていた祥子。この際に、バンド加入の交渉材料としてすでにメンバーにいた海鈴の名前が挙げられていました。少し遡ればMyGO!!!!!の解散問題がひと段落した第11話。花咲川女子学園の教室で、初華が海鈴に挨拶をするシーンがあり、この時点で祥子から接触はされていたと考えられます。明確な加入時期は分かりませんが、恐らくMyGO!!!!!が春日影を披露したあのライブから早いうちに承諾したのでしょう。それも初華からの橋渡しで交渉に臨んだのだと思われます。或いは直接会わずに加入が決定したのかも?
…という私の妄想です(しつこい)。作中では二人の交渉シーンは未だに取り上げられていません。それは別に本編で取り上げる必要がないため出てこないのかもしれませんし、これから海鈴の心理描写をするに辺り必要なシーンだから触れていないだけかもしれません。
また、祥子が海鈴に対してどのような印象を持っているのかも気になります。Mujica第7話では「八幡さん」と苗字で呼んでいます。これはにゃむにも言えることですが、仕事仲間としての認識が主であり、元CRYCHIC組のような距離感はまだありません。祥子が海鈴をスカウトしたのは演奏技術の高さを買ったからでしょう。しかし、本当にそれだけなのか?交渉段階でもし複数バンドを兼任していることを祥子が知っていた場合、その点を疑問に感じると思います。高校生でありながら複数バンドを兼任、そんな状況でAve Mujicaのスケジュールを合わせることができるのか?
真相やいかに。
②海鈴のAve Mujica内での立ち位置
この記事を真っ先に立希に見せてやりたい。そんな趣で記事を書いていこうと思います。
ムジカ第2話で、海鈴がバンドメンバーの番組出演などのスケジュール管理を行っている場面が登場します。しっかり者の海鈴が担当しているのはイメージ通りです。
…といいますが実際は、sumimiの活動で忙しい初華、ライブ中の惨劇の台本と作曲づくりに勤しむ祥子、こういった管理作業が苦手そうな睦、自由人にゃむ。祥子に消去法で選ばれたのでしょう。そして本人も面倒ごとは避けたい、少しでもバンドを回すために渋々受け入れたのでしょうね。
4話では睦と人格が入れ替わったモーティスが「ギターを弾けない」ことが原因で、福岡での公演を前にしてAve Mujica解散の話が急に持ち上がります。3話の駅ホームでの口論といい、これまで一歩引いた中立の立場にいた海鈴ですが、ここにきて解散を促すような姿勢をみせます。「遅かれ早かれですよ。続くバンドの方が少ないんですよ」。これに対して睦が反論します。「海鈴ちゃんだってムジカが自分の居場所になるといいって言ってたじゃない!!」
私が視聴していたニコニコ動画のコメントに、「海鈴はその場に合わせてロジカルに喋っているだけ」という指摘がありました。海鈴は変に争いに発展させたくないかもしれない。しかし、バンドである以上、問題に直面した時メンバーとの対立は避けられません。誰かの影響力や発言力が組織内で強い場合、自分の意思を無視してそれに従う方が都合がいい場合があります。日本には「口は災いの元」という慣用句がありますから、海鈴はそういった方針なのでしょう。ただ、空気を読むことは大事ですが、自分の意見をいつまでも言わないままでは本当にしたいことが成し遂げられなくなります(そして奇跡的に海鈴の衣装は口元を覆っているという)。何やら海鈴にも不穏な空気が漂い始めているので、Ave Mujica復活を目指して動いている第8話でついに不満が爆発するかもしれませんね。
③椎名立希との関係性
そして私が一番気になるのはこれ。椎名立希との関係についてです。知り合った時期は立希がRINGでバイトを始めた辺りでしょうか。前作から海鈴がRINGを使用していることは分かっているため、花女で見かけた後にRINGでも使用者として知り合い接点をもつ。そして同じ音楽仲間として話す機会が増えた…。といったところでしょうか。本人への口調は他人行儀ではあるものの、MyGO!!!!!のライブを何度か見に来ていたり、休み時間中につるんでいたりと、明らかに海鈴が接している他の人間とは異なる距離感です。とても近いです。立希は感情をむき出しにしているタイプですので、同級生や後輩からは距離をとられてもおかしくはありません。愛音みたいなコミュ力おばけではないものの、海鈴がここまで立希とコミュニケーションをとれているのは、彼女との親和性があるからでしょうか。もし海鈴も同じように口調が荒く、感情的ならば似た者同士となるので、面白いかもしれません。
仮に海鈴がどうしようもなくなった時、絶望の底から見つけ出してくれるのは彼女かもしれませんね。
以上の3点が海鈴に関して現時点で気になる点です。今週木曜日の第8話は海鈴メインになる雰囲気が漂っているので、みなさん期待しましょう。
3.祐天寺 にゃむ(アモーリス)
3人目は祐天寺にゃむ。Ave Mujicaではドラムを担当しており、作中でもよく練習の描写があるなど努力家な一面も持っています。にゃむは動画配信者でもあり、ドラムの練習風景なども投稿していました。それだけ大勢の人間の眼に触れると、見てくれる人や応援してくれる人(本人は度々ゲストと表現していますが)への思いが大きくなります。彼女はAve Mujicaの公演を見に来ている彼らの気持ちに応えたいという思いがとても強く、前の公演で好評だった睦のパフォーマンスをやらなかったことや、祥子たちが福岡公演を中止にしようとしたことについて「ゲストの気持ちを考えろ」と怒っていました。
Ave Mujica解散後、マルチタレントを目指していると睦に伝えていた彼女はトーク番組や食レポ番組(撮影段階であったが)などに出演。その一方でドラムの練習は続けていました。ファンの間では「にゃむがMujicaが復活した時のために一人で動いている!」と称賛されています。第4話で祥子が堕落した生活から這い上がっていく姿勢を評価していたので、祥子がゴーサインを出せばすぐにでも動いてくれそうな気はしてます。しかし、彼女には祥子が用意した台本をぶっ壊し、武道館ライブにて計画性もなくメンバーの正体をばらした前科がありますので、そこを祥子がどう思っているかでしょう。まあ、結成直後と異なり、祥子の生活もメンタルも現時点では安定しているため恐らく大ごとにはならないはずです。
私はこの作品で現段階で、祐天寺にゃむを一番に評価しています。自分も地方出身なので彼女の気持ちはよく分かりますが、とにかくこの業界で生き残ることに必死なんですよね。第1話では事前にメンバーに伝えることなくAve Mujicaメンバーの仮面を剥がし、正体を明かしました。確かにMujicaの運営について綿密に計画を練っていたであろう祥子にはキレられていましたし、最終的にMujica解散の直接の原因を作ったのは彼女でした。視聴者の皆さんからバッシングを受けるのは当然です。しかし、睦の正体がバレてから、演奏ミスをパフォーマンス昇華、モーティスの出現などにゃむにも想定外な出来事が多く起こりました。動画配信者としてある程度知名度もあり、自分の名前を売りたかったであろうにゃむは、女優森みなみの娘、若葉睦という圧倒的な才能を認めるしかありませんでした。それを受けてもなお、ドラムの練習を欠かさず行う、大量の本を読んで演技の勉強を行うなど、あがく姿はAve Mujicaのメンバーの中でも一番人間性を感じさせます。勿論、他のメンバーも裏では血のにじむ努力を行っていると思いますが、脚本があえてにゃむの描写ばかり意図的に行っているのは、そういう印象を与えたいんでしょう。動画配信者のように加速度的にアンチも増加していくと思いますが、私は好きですよ。
という訳で、ここまでMujicaメンバーを記事で取り上げてきました。本来は祥子と睦も載せたかったのですが、あまりにも長くなってしまうことと、元CRYCHIC組とそれ以外で分けたかったので、一度区切りとさせていただきます。
いよいよ今夜放送の第8話。祥子と睦はCRYCHICの未練を断ち切りますが、Mujicaはどうなっていくのか…。