【無料】先週の重賞レース:シルクロードステークス【回顧】
重賞回顧:シルクロードステークス
1:07.3 33.8-33.5 M
11.9 - 10.8 - 11.1 - 11.1 - 10.8 - 11.6
1着ナムラクレア
五分のスタートを切った後は前走とは打って変わって中団の中目を追走し、内有利の馬場を生かす競馬ができていました。
3~4角でも中団の中目でファストフォースの後ろから進め、出口でその内を突いて3列目で右手前に替え、直線序盤で渋太く伸びてL1で前のマッドクールを捕えて外のファストフォースとの叩き合いをアタマ差で捻じ伏せての勝利となりました。
今回は中団で進めましたがペース自体は遅く、L2最速で10.8とトップスピードの質も少し求められる恰好となりました。
これで3列目からスッと進路を取って追われて食らいつく事が出来ており、L1で伸び切る強い競馬だったと言えます。
ファストフォースも手強い相手だけに、これを休み明けの状態で撃破できたのは高い評価が必要です。
ただ、メイケイエールはファストフォースを千切っているため、その点を踏まえてもトップレベルとの比較ではまだインパクトに欠けます。
この馬自身スローバランスで強烈に伸び切れたのは大きな収穫と言え、これまではスピードに依存する形になっていましたが、この形を引き出せたのは今後に向けて良い材料と言えます。
この馬はハイペースで前でも問題無いため、浜中騎手がしっかりと手の内に入れてくれば更に安定してきそうなタイプと言えます。
中京の坂の登り地点での加速に対応できたのは高松宮記念に向けて好材料と言え、56.5kgとハンデが重い状況で勝ち切れただけに高い評価が必要な1頭と言えます。
2着ファストフォース
序盤は押して押しての恰好となり、ペースが上がり切らない中でじわっと好位の内目に収める競馬となりました。
3~4角でも好位の中目で手が動いてカイザーメランジェの後ろから直線で中目を確保し、直線序盤で3列目から右手前に換えてスッと伸びて2番手に浮上しました。
L1でそのまま馬場の良い外を通して追われましたが、最後は中目のナムラクレアにアタマ差で捻じ伏せられてアタマ差惜敗の2着となりました。
この馬の場合、前目で流れを作るのは難しく、押して押して好位の中目に入れてというところで限界だったと言えます。
そこから3~4角で中目で立ち回って直線の加速でスッと反応ができており、適性的に中京コースは合っている印象がありましたが、こういう総合力の競馬で良さが出たのは大きな収穫と言えます。
この競馬で坂の登りで動けて馬群の中で立ち回れた内容からも、逃げや番手外にこだわる必要はなくなってきたと言えます。
ファストフォースは超高速馬場がベストと言えますが、多少なら重くても問題無く、今なら馬場が渋って紛れた方が良さそうな印象があります。
高松宮記念はそのパターンも結構多いため、本番でも軽視禁物の1頭と言えます。