【無料】先週の重賞レース:アルゼンチン共和国杯【回顧】
2:31.1 61.2-58.4 S^3
7.2 - 11.0 - 11.3 - 12.8 - 12.8 - 12.6 - 12.3 - 12.7 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 11.8
1着ブレークアップ
五分のスタートを切った後は押して積極的に先行し、2番手で進めていく格好となりました。
1~2角で絡んできたアフリカンゴールドを行かせて3番手となり、そこからは前との差を詰めずに3角で前にスペースを大きく確保した状態で進めていく形となりました。
3~4角で逃げるキングオブドラゴンもペースを引き上げ、最短距離を通しながらじわっと仕掛けて追いかけると、4角でアフリカンゴールドの内から前のスペースを詰めて1馬身差で直線に入り、直線序盤でキングオブドラゴンが内にヨレて多くの馬が余波を受けていましたが、この馬は影響もなく回避して先頭に立ち、L2では外からカントルやラストドラフトも伸びてきましたがこれを振り切って1馬身差の完勝となりました。
3角でキングオブドラゴンが引き上げていく中でも怯まずに差を詰めており、3角地点で5馬身差から直線入りでスペースを詰め切ったと考えれば、3~4角で最短距離でロングスプリントに持ち込めており、この地点の判断が大きな勝因と言えます。
4-5F戦に持ち込んでラップを分散させ、トップスピード戦を避けた上で、持ち味のロングスプリントでも最短距離を通し切るために中盤まで焦らずに進めて仕掛けどころでスペースをしっかりと保ってきました。
最後は他馬が不利を受けるという事もありましたが、この馬としてはこれ以上ない競馬を展開しており、全てにおいて完璧な騎乗だったと言えます。
2着ハーツイストワール
序盤は内目を狙うような入り方となりましたが、アフリカンゴールドを行かせつつ中団の中目で進め、道中はヒートオンビートの後ろで我慢しながら3角に入りました。
3~4角も中団内で進めて2列目が捕まえにいくロングスプリントの展開で上手く中団内目で温存しながら直線に入りましたが、キングオブドラゴンのアクシデントが発生した時にブレーキを踏むロスがあり、そこから立て直して3列目からL2でスッと反応して2列目まで上がってくるも、L1では詰め切れず2着争いをクビ差で制する格好となりました。
序盤でポジションを狙いつつヒートオンビートの後ろから直線での進路も本来なら問題ありませんでしたが、不可抗力に巻き込まれてから立て直してスッと反応してくる辺りは流石のパフォーマンスと言えます。
外枠を引いた中でのロングスプリント戦でこの馬の武器であるギアチェンジを生かし切れない展開だったことを考えるとかなり強い2着と言え、内枠を引いて要所の動きの鋭さ、ギアチェンジ面を求められる形なら更に高いパフォーマンスが期待できる1頭と言えます。