【無料】先週の重賞レース:共同通信杯【回顧】
重賞回顧:共同通信杯
1:47.0 47.7-46.5 S^1
12.9 - 11.1 - 11.3 - 12.4 - 12.8 - 12.4 - 11.3 - 11.3 - 11.5
1着ファントムシーフ
五分のスタートを切った後は無理のない範囲で促して2列目の外から先頭を窺う構えを見せましたが、外からタッチウッドを行かせて2番手外でコントロールする格好となりました。
3~4角で一気のペースダウンが生じましたが、ここでタッチウッドをマークしながら馬なりで前に迫り、直線に入って手前を替えると直線序盤で先にタッチウッドが離して1馬身半の差がりましたが、L2で追われて差を詰めるとL1で抜けて1馬身1/4差の勝利となりました。
野路菊Sの感じからも1800で忙しすぎると難しいイメージがありましたが、前半はそれなりに脚を使っている中、中盤の中弛みで脚を温存できた形となり、ラストで抜け出して一枚上のパフォーマンスを見せたと言えます。
今回は3~4角の緩みで動かず我慢していた後ろの馬との比較で考えると展開面で噛み合った部分は多かったと言えますが、これはルメール騎手の好判断の賜物と言えるだけに馬の能力面とジョッキーの差が出た1戦と言えます。
2着タッチウッド
ゲート内で立ち上がってしまい、出負けして後方からの競馬でリカバーして狭いところを捌きながら何とか外に誘導してそこからハナを奪い取る恰好となりました。
ハナを奪い取ってからはかなりペースを落とし込んで3角に入り、3~4角でもかなり手綱を引いてわかりやすくペースを落としていましたが他馬が競って来ないままに直線に入る事ができました。
ここで仕掛けてすっと反応して一気に出し抜いて1馬身半のリードを確保し、L2で外からファントムシーフに差を詰められてL1で左手前に戻すも最後は甘くなって2着争を何とかクビ差で死守する形となりました。
ハナを途中で奪った後の中盤は11.3から12.8まで落としており、ここを平均的に12秒前後で進めた馬の方が合理的に直線の11.3に向かって入って行けるだけに、あまり良い騎乗とは言えませんでした。
今回は他の騎手の仕掛け遅れがあったため、ここまで緩めても差が詰まらず直線に入れた側面があり、その上でこの馬自身のギアチェンジを見せて要所での反応で良さを生かす事ができました。
結果的にL1で甘さを見せましたが、はギアの上げ下げが上手いタイプだけに距離を延ばして積極策でも面白いタイプと言え、ゲートの甘さを改善して距離を延ばしてくるようなら今後も楽しみがある1頭と言えます