陰翳
去年のクリスマスから来月の始めくらいまでの期間で、近所でイルミネーションのイベントをやっている。
クリスマスには対して興味はないが、夜のイルミネーションは大好きだ。
散歩は暗い時間を、敢えて選んで毎日通っている。
薄暗い商店街を通って、キラキラの世界に着くまで約5分。静かな環境に憧れるが、冬は街中も良いものだと思う。
明るい昼間の太陽や空気も好きだが、落ち着いて安らぐ夜は仄かな灯りが好きな方だ。
イルミネーションを堪能して、帰宅して10時まわって寛ぐ時間帯は部屋は薄暗くしている。
部屋の電気が明るいのが変に賑やかで落ち着かない。
読書したり、YouTubeで読み聞かせを聞くのも薄暗いなか仄かな灯りにしておくのが一番落ち着く。
思い出深い育った環境のせいもあるんだろうか。昔慣れ親しんだ幸せな商店街での思い出も明るさばかりというイメージじゃない。
日本の昭和生まれの人の思い出って自分と似ているんじゃないかと思ったりする。
だから和風の家の夜の灯りのイメージも余り明るくないのが自然体というのが染み付いている。調べてみると「陰翳」という美しさが存在する事を知った。
季節を問わず、こういう雰囲気を残す古い環境をたまに見かける。海外には行ったことはないけど、日本だけじゃないと思う。
昔、友達だった外国人の女性も、同じ感覚だったのを思い出した。
イルミネーションが終わってからの楽しみを考えてみた。
キャンドルやランプ等ちょっと集めた雰囲気の中、瞑想に耽るのも面白そうだし、星が綺麗な季節の筈なので夜空も観察したりとか。
つくづく地味に楽しむ性格で助かったと思う。
今、自分も含めて皆が金欠気味だ。
派手な楽しみ自体あまり興味がないので、一応前向きに、得な性分だということにしておきたい。
自然体であることが好きなので、これも「こだわり」ではないのだけれど、割とプライベートの過ごし方としては周りから浮いているかも知れない。
故に、1人を楽しむ時間を作るのは、相変わらずだ。
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