今日もaudible 第26回: The Bullet That Missed: Thursday Murder Club, Book 3

audible uk の会員ですが、リンクは日本版のaudibleにしました。
audible uk については下記をご参照ください。

今日もaudible: ところで audible uk って何?


本日取り上げる本は The Bullet That Missed: Thursday Murder Club, Book 3 です。この記事を途中まで書いて、ほったらかしにしていました。


この作品は日本版 Audible の聴き放題対象ではありません。

また2作目同様、翻訳版『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS』は日本版 Audible に入ってもいません。(1作目の翻訳版『木曜殺人クラブ』は入っています。)

ナレーターは前2作の Lesley Manville とは代わり、 Fiona Shaw です。

本編の終了後に著者であるRichard Osmanへのインタビューが収録されています。そこも含めての朗読時間になっています。





シリーズ1作目の映像化


Nexflix がこのシリーズの1作目を、2024年8月現在製作中です。

いまのところ書籍は4作目まで出版されていますが、映像化はそこまでいくでしょうか。



すごい顔ぶれです。

エリザベス役のヘレン・ミレンは言うまでもなくもちろん最高ですが、ジョイス役を演じる Celia Imrie がまた良い。

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」での演技も良かったですが、私がこの人、Celia Imrie の顔を覚えたのは「ブリジット・ジョーンズの日記」です。ブリジットの両親の友人夫妻の妻の方 Una Alconbury 役が絶妙でした。軽さがたまらないのです。

早く見たい。

でもいまだにNetflixに加入していないのです。

さあ、どうする。

とりあえず、出演者のみなさま、長生きしてください。

それでは英語表現にちょっとだけ触れます。引用部分の英文は私の耳で聴きとったものです。日本語訳は下記からです。



a flask of tea


エリザベスと夫のスティーブンが散歩中に誘拐されます。

誘拐犯の目的は、エリザベスにある人物を殺させることでした。

エリザベスがその要求を拒否すると、犯人はジョイスを殺すぞと脅します。

下記は、誘拐犯から解放されて、公衆電話からボグダンに迎えに来てくれるように頼んだ時の会話の最後の部分です。

'You need me to bring you anything?'
(中略)
'Yes, please, dear,' she says. 'Could you bring me a flask of tea and a gun?'

Chapter 15

ボグダンが到着するまで、エリザベスとスティーブンは寒いところで待っていなければなりません。何か持っていきましょうかとボグダンに言われたエリザベスは、a flask of tea and a gun をお願いしました。

a gun は拳銃として、さて、ボグダンは紅茶を何に入れてくるのでしょう?

flask と言えば、「フラスコ」ですが、これだと実験道具ですね。そんなものに紅茶を入れては来ないでしょう。あっという間に冷めてしまいます。ロングマン現代英英辞典では3番目の定義に「フラスコ」があります。

a glass bottle with a narrow top, used in a laboratory

ロングマンの2番目の定義は  a hip flask となっています。おしりのポケットに入れられる小さな薄型の容器ですね。お酒が入っていることが多いでしょう。よくドラマや映画でも見ます。

ロングマンの1番目の定義が引用の場面には合うでしょう。

British English  a special type of bottle that you use to keep liquids either hot or cold, for example when travelling 類義語 Thermos

British English と断ったうえで、定義してあります。類義語の Thermos を見ると、どういうタイプの容器なのかすぐわかりますね。(travelling のつづりで l が重なって ll となっているのは、イギリス英語のつづりだからです。)

昔はこのような容器を「魔法瓶」と言ったものです。そうですよね、50代以上のみなさん。

ちなみに私はいまだに電気ケトルではなく魔法瓶派です。Thermos のような容器ばかり増えて、いまや魔法瓶を探すのは一苦労です。

引用の場面のエリザベスのセリフは、日本語版では「お茶を詰めた水筒と銃を持ってきてくれる?」となっていました。

「水筒」。

そうです。遠足や運動会などでは魔法瓶タイプの水筒が大活躍だったのです。ふたがそのままコップになるタイプ。昭和ですね。

flask を画像検索すると、2番目の定義の hip flask と1番目の定義の Thermos のような容器がたくさん出てきます。もちろん実験用具のフラスコも出てきます。


hip flask


There they stop, take out hip flask, and talk to the cows.

Chapter 8

さきほど flask の2番目の定義としてロングマン英英辞典にあった hip flask です。

時間をさかのぼって、誘拐される直前の場面です。

ここのところエリザベスとスティーブンは、いつも同じルートでお散歩をしています。

ある場所までくると一休みして、hip flask を取り出し、目の前に見えている牛についてあれこれおしゃべりするのです。

hip flask はポケットに入れて持ち歩けるほど薄くて小さな容器なので、ぶらぶらお散歩するときにも重すぎずちょうどいいのでしょうね。

この場面の日本語訳は「そこでひと休みし、フラスクに入れたお酒をチビチビやりながら雌牛に話しかける。」となっています。

「フラスク」って聞いたら、みなさんすぐに形が思い浮かぶのでしょうか?ちなみに私のパソコンは「ふらすく」と文字を入力しても、すぐには「フラスク」とカタカナに変換してくれませんでした。一度変換したことで、2度目以降はカタカナも候補に上がるようになりました。


今日はこのくらいにしておきます。

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