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東京2025デフリンピックまであと11か月!!

サムネイルの画像および記事中の画像:Tomohiko Okada

この記事はみんなの北星 Advent Calendar 2024の15日目の記事です。



いよいよ来年、デフリンピックが東京で開催されます!


みなさん、東京2025デフリンピックまで、本日(2024年12月15日)から数えてあと11か月ですよ!

「東京大会なんてもう終わったじゃん」

「またやるの?」

いやいやいや。違います。

パラリンピックではありません。デフリンピックです。

デフ deaf 、そしてデフリンピック Deaflympics とは何か。まずは東京2025デフリンピックのサイトで説明を確認しましょう。


はい、パラリンピックとは違うことがお分かりいただけましたね。

というか、パラにはデフの方々の競技種目がないことに、木村さん(この記事の後半で出てきます)から聞くまで、まったく気づいていませんでした。

このあたりのことをもっと知りたい方は、全日本ろうあ連盟のサイトでご確認ください。


さて、デフリンピックの競技種目ですが、柔道、水泳、バドミントン、ほか、こんなにあります。


こんな大規模な大会が2025年11月15日から東京で開催されるのです。

現在ボランティア募集中だそうですよ。


デフ卓球世界選手権


本日の記事で特にご紹介したいのは「デフ卓球」です!

日本は昨年台湾で開催された「第4回世界ろう者卓球世界選手権大会」で素晴らしい結果を残しています!

  女子団体戦 金メダル

  男子団体戦 銅メダル

  女子ダブルス 金メダル 木村・亀澤ペア
         銀メダル 山田・山田ペア

  女子シングルス 銀メダル 亀澤(ほかの3名はベスト8)


大会期間中はライブで点数を追っていましたが、点数を見ているだけでもワクワクしました。

また、決勝トーナメントの前のリーグ戦の星取表が、日本で見慣れた碁盤目状ではなく初めて見る形式で、理解するまでちょっと時間がかかりました。

ちなみにリーグ戦の碁盤目状の星取表はおそらく日本独自のもので、外国の方には通用しない可能性大です。

札幌で、とある競技のオリンピック予選に仕事で関わった際に、日本のリーグ戦の星取表を海外からの競技役員に見せたら、「なんだ、これ?」と言われてしまいました。

デフ卓球に戻ります。

昨年の世界選手権では、会場の卓球台の中で1台だけにライブ中継のカメラが設置されていた模様でした。

つまり、その台で試合がある人のみがライブ中継されており、違う台での試合はすべて点数のみライブ配信されていました。

そのあたりから、デフ競技は認知度の面でも財政上の面でも、まだまだこれからであることが伺えます。

下記の動画の1:31:21から女子ダブルス決勝戦が観られます。どちらのチームも日本人ペアです。木村・亀澤ペアと山田・山田ペアです。

また 2:19:49 からは亀澤さんの女子シングルス決勝戦が観られます。



木村亜美という名を聞いたことがありますか?


東京2025デフリンピック出場を目指しているデフアスリートのひとりが、昨年の世界選手権女子団体戦金メダル、女子ダブルス金メダルを獲得した木村亜美選手です。



強いんです、木村さん。

亀澤さんも強い。認めます。上記の動画の通り、世界選手権でも強かったです。

でも木村さんも強いのです。

ここで木村さんがアスリート社員として所属している合同会社HOS(札幌市)のウェブサイトから、木村さんのプロフィールをご紹介します。


木村さんがデフリンピックを知ったのは大学生のときでした。

それまでは補聴器を装着した状態で通常の試合に出場していたのです。

しかし、デフ卓球は音のない世界での戦いでした。

そのあたりの経緯にも触れている、読売新聞オンラインの北海道のニュース記事をお読みください。


HOSに所属するまでは、木村選手は別の会社で働きながらトレーニングをつみ、様々な大会に出場していました。

ちなみに「木村亜美」だけで検索すると、全く違う「木村亜美」さんが出てきます。

デフアスリートの木村亜美選手に興味を持たれた方は「木村亜美 デフ卓球」と入力して検索してくださいね。



デフリンピックの認知度向上のために


デフリンピックという言葉を知らずにこの記事を読んでくださったみなさんの語彙には、もう「デフリンピック」「デフ卓球」がしっかり組み込まれたはずです。

木村さんだけでなく、デフアスリートそれぞれに様々なドラマがあって、いまデフリンピックを目指していることでしょう。

そんなデフアスリートのみなさんを応援する方法のひとつが、デフリンピックの認知度向上に貢献することだと思います。

そのために私たちがいますぐできることは何でしょう?

とにかく自分の周りの人に「来年デフリンピックだね」と当たり前のように話題を振ることです。

なんて簡単!

「え、なんて言ったの?」と聞かれたら、「デフリンピックだよ。パラリンピックとは別」と返答し、知っている限りのことでいいのでデフリンピックについて伝え、相手の頭に「デフリンピック」という言葉を刷り込みましょう。

「デフリンピックまであと10か月だって」
「デフリンピックまであと8か月かぁ」
「デフリンピックまであと6か月だよ」

こんな感じでしょうか。

さあみなさん、これから忙しくなりますね。

何が?

だから、デフリンピック認知度向上作戦ですよ。

まずは、この記事を読み終わってから会った最初の人に、「デフリンピック東京大会まであと11か月だってね」と、「デフリンピック」という言葉をお互いに知っていて当然であるかのように話しかけましょう。

がんばれ、ニッポン!

がんばれ、デフアスリート!!

がんばれ、木村亜美!!!

がんばれ、デフリンピック認知度向上作戦に取り組む私たち!!!!



2024年12月16日追記:

木村さん、日本代表に内定しました!

おめでとうございます!!!


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