多摩川の生き物とヒト その180 水系 羽村から玉川上水 23/11/13
妻が作品制作のため、出かけ、私はカワラノギクの様子が気になったので、羽村へ出かける。
例により、河岸段丘を駆け下り、ムクロジが生えている小道から養魚場脇を通り、小作取水堰へと進む。途中の崖沿いにはヤブツバキやシラカシなどが生える段丘崖の植生となっている。
小作取水堰下流の中洲の工事はまだ。阿蘇神社の手水から見下ろす羽用水はケヤキなどの落ち葉が溜まっている。参道の両脇にはヒガンバナの葉が伸びている。参道の入り口から川を目指す。ムラサキエノコログサなどが白くなり、冬の装い。石ころだらけの川原を進むと、川に近い所にカワラニガナがあった。
少し、土手の方へ戻ると、今度はカワラノギクがある。足元にはまた、ニガナもあった。このあたりはニガナとノギクが共存していた。でも、奥にはアシが茂り、これ以上の広がりは無理だろう。
さらに堤防の方へ向かうと、カワラノギクの花畑があり、ノギクが茂っていた。この辺は観光協会と羽村市の地元の方が播種した所。今年は咲くのが遅いようだ。
きれいな花を見つつ、グラウンドに出た。下流へと進むと、先月、草刈りをしていた場所に出た。広い面積を草刈りしていたが、何かを作る様子はない。センダングサの狙い通り、着いた種を落とし、堤防へ。
羽村取水堰上ではようやく換羽したマガモの群れがいた。上水を渡り、羽村堰下橋を越えると、堰下橋直下では、草原を均して、堰の改修工事が始まっていた。ステゴドンが見つかる可能性などを書いた意見書はどのように反映されたのだろうか。
砂利採集のため施設した旧福生河原支線の線路跡の坂を遡っていく。堂坂ではムクロジが黄金色の鈴みたいな実を着けていた。第三取水口付近ではカモがいて、ヨシガモかと思ったらマガモだった。キンクロハジロもいて、潜ると、白い体が見え、水中の様子が分かる。
例により、寺坂を上がり、馬の水飲み場跡では寒さなどにより、輝きを無くしたヒカリモがあった。
帰りは強風にハンドルや車体を採られながら、戻った。今日は木枯らしとなっていた。