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多摩川の生き物とヒト その246 水系 小作浄水場から あきる野市      屋城まで          ‘24/9/11

ブログに載せる写真を撮るのと、あきる野市屋城で計画されている駐車場について下見に行く。現場が近い事もあり、例により遅くに出発。
まず、小作浄水場付近の写真を撮りに浄水場前のインクライン跡へ。歩行者道路がまいまいず井戸のように回っていて、おまけに急勾配。よく見ると、水道管らしきものも通っている。傍らにはイタドリが咲いていた。単独では白くて美しい花だが、イギリスなどでは困った外来種となっている。インクライン跡らしき歩道の下をくぐり、松本神社を右に曲がり、多摩川橋へ。

これがインクライン跡。普通の機関車では登れない。川からの砂利を積んだ貨車を引っ張り上げた。
歩道は勾配を和らげるためにループ状にしている。
インクライン跡の下をくぐる。勾配がきついことが分かる。
イタドリ。抜いても根が残り、丈夫で困る草。侵略的外来種ワースト100に指定。
花は美しい。タデ科。驚くことに雌雄異株。
ヒヨドリジョウゴ
花が反り返る。ナス科。
羽用水と合流する排水。水は石灰の影響か、白く濁っている。
カワラノギクが生えていた河原は水がかぶっていた。ここで羽用水と多摩川が分かれる。
川原にも水が入ってきた。対岸は青梅市で青梅リバーサイドパークというゴルフ場。
大きく迂回して水が流れている。羽村取水堰下流で。
まだ、払った堰はそのまま。
多摩橋下流左岸で。工事跡に出来た草原。ここは水がかぶらなかった。
途中まで、水が入りこんでいた。

小作取水堰を望む小道に出る。多摩川から引いた羽用水の水は白く濁っている。奥多摩の石灰岩が流れこむ日原川の水量が増え、その影響か。
羽村大橋下の中洲などでは草が表れてきた。だいぶ、水位が下がってきたみたい。永田橋近くのカワラノギク保護区にあるポプラ付近でも、水位がさらに下がってきた。
多摩橋を転線し、右岸へ。続けて平井川の右岸の細い道を行く。この道もヒトが入っていないらしく、草で被われている。ママコノシリヌグイセンダングサセイバンモロコシなどが体に当たる。まるで、ロードバイクではなく、BMXに乗っているよう。対岸の中洲も今年(‘24年)の台風10号で削れたらしく、赤い地肌が見えている。

きれいな花を着けるママコノシリヌグイ。しかし、トゲがある。
きれいな花。タデ科。
道沿いにあったエノコログサ
削られた平井川と多摩川の合流地点近くの中洲。
野球場から伸びる草原。ここに駐車場を作る予定。
予定地にはシバが生え、石もある。
芝生にクズも入りこんでいる。
コニシキソウ。葉に斑がある。トウダイクサ科。
ヤハズソウ。葉脈がじょうぶで切れ残る。それが矢羽根に見えることから。
マメ科。
草原のかたわらは林になっていて、クズなどが生えている。マメ科。
ヤブランもある。キジカクシ科。
トンネルもある。何の動物か。
カワラサイコがある所は駐車禁止になっている。
反対側は草原になっていて、メドハギなどが生えている。

五日市線橋梁をくぐり、駐車場予定地へ。野球のグラウンドからサイクリング道路の片側に駐車場を作りたいとの要請があった。ここはシバが生え、石が埋まっていて、これからハタザオなどが生えるのが期待できる所。事実、資料ではハタザオなどが記入されている。野球グラウンドそばから貴重種は無いかと見て歩く。イヌナズナやハタザオは季節外れで、現在はわからない。
堤防の天端から降りて来る道とぶつかる付近ではカワラサイコが資料通りあった。しかし、クララは見つからず、今の季節にないと、多年草なので無くなっていると思う。ぶつかった先は貴重種保護のため、当たり前だが、駐車禁止になっていた。

睦橋の下流の右岸で。大きな池がある。中には釣り堀と化している所もある。

来た道を戻り、もう一度探す。道の反対側にはメドハギヤハズソウなどが生い茂る良い草原になっている。おそらく、ヤブカンゾウのロゼットやヤハズソウなどを見つつ、野球場の所まで戻ってきた。
なるべく、自動車の利用を控えたり、相乗りをし、車を減らす。暗に河川敷を駐車場とせず、近くの屋城小学校などの公共の所に駐車場を確保するのが先決だろう。その旨を意見書に書きたい。
帰りは長野県野辺山付近しか売っていない牛乳が手に入るスーパーでまたしても買う。細々としたものも買い込んだが、ふらつきもせず、しっかりとした足取りで、サイクリング道路を軽快に走り、帰った。

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