多摩川の生き物とヒト その248 水系 府中工事の立会い ‘24/09/17
9月に入ったと言え、まだまだ暑い。府中市郷土の森バーべキュ場前のサクラ付近に行政4名、業者3名、そして私達自然保護団体の2名が参加。その後、新大丸用水堰取り入れ口へ。
以前、使っていたブロック製作ヤードにはなぜか、大量のブロックだけが置いてある。聞くと、このブロックを利用するそうなのだが、それでも、まだ、足りないらしい。そこで、下流の是政橋と南武線の間にブロック製作ヤードをまた作るとの事。この置いてあるブロックを運ぶための工事用道路が必要らしい。そこで、バーベキュ場の脇を通ればいいとの提案を行った。この提案に対して、業者は脇では工事用道路が狭いため、大型のダンプカーなどが通れない。そこで、新しくできた大丸用水の床止め付近から川を渡り、自然がある中洲を通り、旧大丸用水堰撤去工事現場に入りたいらしい。しかも、中洲は固く、鉄板などは敷かなくても良い。この中洲に鉄板を敷かないだけでも良いと思う。
同時に、セメントを練るなどの設備を撤去した後で、また下流でも同じようなことを行う。もっと一貫性をもって欲しいと要望した。また、ダンプカーなどが通る中洲に入って調査した時、貴重種などが見つかった場合は考慮してもらえるようにした。
堤防に戻り、バーベキュ場を抜ける。大丸用水堰つけねのエノキなどが生える樹林は伐採されてしまう。これも貴重種ではない事などから了承する。
排水口を渡り、サッカー場の横を抜ける。転じて、まだ残っている白い石が敷き詰められている工事用道路を歩く。傍らにあるカワラケツメイは残るようである。また、サッカー場の手前まで護岸を作る予定みたい。
河川敷に上がり、メドハギなどが生えている草原を歩く。この一部に重機置場を作るそうである。重機を武蔵野線などの鉄橋下を何回もくぐれないとの事。また、JRが行う鉄橋工事の妨げになるので、どうしてもこのメドハギなどが生えている草原を利用したいそうである。事情も踏まえ、重機置場の範囲を狭くしての条件付きで了承。
鉄橋をくぐり、左へ大きくカーブし、オギ原を見ながら堤防へ。
今回は川辺に生えている樹林は伐採されないが、将来的には伐採し、護岸を作るそうである。昨年(2023年)利用したブロック製作ヤードはオオブタクサなどに覆われているが、再び、ここをヤードとする。工事終了後は整地などをせず、そのままにして欲しいとの要望を行った。
是政橋と大丸用水堰の間の河川敷ではオギなどに覆われ、特に秋は美しいが、将来、川辺の樹々が伐採され、護岸ができる。何か、別の方法はないのかと考えていきたい。
帰りはさすがに涼しくなってきたので楽に戻れた。