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多摩川の生き物とヒト 他の川 その57 相模川 神澤不動尊付近   22/10/23

9月は鳴く虫を聞く会が8月の終わりに開かれていたこともあり、今までは休みだった。21年度から9月が復活した。今年も9月の予定だったが、台風のため、10月に延期した。これはカワラノグキクなどが咲き誇るなど、結果的に良かった。
川に行く前にヤツボによる。ヤツボとは段丘崖から湧き出る湧水の事。多摩川では国分寺崖線から出ているハケと同じ。相模川のヤツボは流れは少なかったが、名標もあり、しっかりと守られていると実感する。

シロダモ クスノキ科だが、あまり匂わない。
入口近くにある説明版
水源なのだが、水量は少ない
石積の中から水が沸いている。
「ヤツボの名標」
台地の上から、ヤブランなどが茂る樹林の中を歩くと、ヤツボに出る。

ヤツボから最初に湘南小学校近くの河原へ寄る。ここには小学生がカワラノギク保護のため、播種した所がある。小学生に播種すれば、自然を守るということを考える必要がある。播種した所へ降りていくと、きれいにカワラノギクが咲いていた。先端が無くなって、横から枝が伸びている株があった。よく見ると、石の間にノウサギの糞があった。ノウサギが捕食していたのだろう。ウタッチ(背伸びして食べること)して食べるにはちょうど良い高さなのだろう。カワラノギクはどんな味がしたのだろう。

対岸に茂っているところが相模原台地。ここからヤツボという湧水が出ている。
人工的に河原を造り、ノギクを播種した。
先端をかじられ、形が変わったカワラノギク
かじった犯人の証拠。ノウサギの糞。糞を調べてノギクのDNAがあるか、形態も調べる必要もあるだろう。
造成した川原に生えるノギク。

高田橋下流へ移動。高水敷には草達と競争するたくましく育っているカワラノギクがあった。近くの河原にも広がり、一面のカワラノギクの花畑となっていて、昔の多摩川を思い出した。

ススキなどと競争するノギク。
ノブドウなどに囲まれながらも、たくましく育つ
近くの河原ではノギクが広がっている。
自然の中のノギク。

神澤不動尊近くの河原へ移動。ここは崖から滝のように水が流れている。ウツボからの湧水が集まったのだろうか。川沿いの道を歩くと、カワラノギクの群落があった。池もあり、多摩川と違い、透き通っていた。やはり、湧水を集めたものだろうか。
あるだろうかと心配したカワラハハコはきれいに、咲いていたが、オオキンケイギクやウシノケグサなどに押され、今後の生育が心配である。

今年もあった道沿いのノギク
きれいなヤブマメ
サイカチ。これで洗濯していたのだろうか。
カワラハハコ。やっと会えた
何と雌雄異株。
相模川では河原ではなく、草原に生えている。
周囲はオオキンケイギクなどが生えている
オオフタバムグラ 
スズメウリ 小さいのでカラスに対してスズメ。名前がよい。


きれいな池

最後に自然の村前の河原へ移動した。カワラノギク以外にカワラケツメイも咲いていた。しかしカワラニガナはなかった。自動車やキャンパーは少しだけ入っていて、昨年(2022年)よりも減少した。S氏が管理者へ要望を出した効果があったと思う。

自然の村前の河原で
ヤハズソウなども生え、河原らしい所。
メドハギなどと生育
カワラケツメイ
ノギクやケツメイも生える河原

相模川は多摩川と違い、河原が発達していると感じた。

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